仙台駅周辺に交通ターミナル 中央復建JVを特定 調査検討のプロポ(仙台河川国道)
[2021/4/3 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、「仙台都市圏交通結節点調査検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、中央復建コンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)・みずほ総合研究所(本社・東京都千代田区)設計JVを受託候補者に特定した。今後、同JVと見積もり合わせして金額が折り合えば契約する。同業務では仙台駅周辺に計画している交通ターミナルの施設規模などを検討する。
同業務を委託する目的は、仙台都市圏が抱える課題や求められる機能に対し、仙台駅が交通結節点として適切に効果を発揮するための検討を行うこと。特に鉄道や高速バス、タクシーなどさまざまな交通機関で定時性を確保できるようにする考え。
具体的な業務内容は、計画の準備、施設規模と事業スキームの検討、交通結節点事業計画案の作成、交通結節点機能強化検討会の運営補助など。履行期間は2022年2月25日まで。
業務委託に当たっては、2月1日にプロポーザルの手続きを公告。プロポで技術提案を求める評価テーマは「仙台都市圏における交通結節機能強化を行うにあたり関係機関等との合意形成を図る上での留意点」となっていた。
交通ターミナルの検討に当たっては、2019年度に「仙台管内道路交通環境検討業務」を日本工営(仙台支店・仙台市青葉区)、20年度に「仙台都市圏交通結節点調査検討業務」を同JVに委託した。主にターミナル施設の候補地などを検討してきた。
今後は引き続き仙台駅周辺における交通拠点の機能強化について必要性などを調査する。調査が進捗した後、交通拠点計画の対象範囲や、交通ターミナルの位置などといった整備方針を検討。それから交通ターミナルの施設配置計画や、官民の事業区分・役割分担といった事業計画を検討し、事業計画の策定、新規事業化へとつなげることをイメージしている。
なお、みずほ総合研究所は1日に、みずほ情報総研と合併し、みずほリサーチ&テクノロジーズとなった。
道路計画検討2件はパシコンを特定
同事務所は、「仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務」と、「仙台管内道路整備計画検討業務」について、ともに簡易公募型プロポーザルでパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)を受託候補者に特定した。今後に委託契約を結ぶ。
仙台都市圏幹線道路の検討業務は、仙台都市圏で解決すべき道路交通や地域の課題、その道路の必要性と方針を整理し、具体的な道路整備計画と計画段階評価における評価について検討する。課題把握のため将来交通量の推計なども行う。履行期限は22年2月25日。
仙台管内道路の検討業務は、県内の幹線道路が担うべき役割や、求められる道路機能を明確化するとともに、交通課題と道路整備優先順位を整理し、効果的な道路整備方針を検討する。整理結果を踏まえて道路概略設計もまとめる見込み。履行期間は22年2月25日まで。