平出に東部公園3.6ha 22年度にも事業者公募 宇都宮市

[202104/06 栃木版]
 宇都宮市は、(仮称)平出町トランジットセンターの整備を進めており、都市公園(東部総合公園)を設置する。今年度中に都市計画決定や事業認可取得の手続を実施。22年度は事業用地取得に着手し、早ければ同年度にも募集要項を作成して事業者を公募。事業者選定後は、設計・工事を行い、25年度の供用開始を目指すという。

 市は、5・3・006号東部総合公園の整備を計画。都市計画素案によると、整備箇所は平出町と下平出町の一部で、市街化調整区域(農業振興地域農用地)の約3.6ha。北側が主要地方道宇都宮向田線(都市計画道路3・3・101東大通り)、東側は新4号国道、南側でLRT軌道(仮称)平出町停留場・LRT車両基地に囲まれている。

 LRT利用者を中心とした利便性向上や地域特性を生かしたまちづくりを進めるという。(仮称)平出町トランジットセンター整備基本方針によると、(仮称)平出町停留場周辺において、都市公園を整備。都市公園には、スポーツ等の機能や、農産物直売や飲食施設の設置を構想しているとした。施設整備にあたっては民間活力を導入するとしており、PFI(Park-PFI)の活用を基本とするという。市は、持続的な発展に向けて、多くの市民が集い、都市型スポーツ等を通じた人々の交流・活動・憩い等の多様なレクリエーションの場となる総合公園を整備することとした。

 公園内には▽多目的広場▽運動施設(アーバンスポーツなど)▽イベント広場▽管理施設▽駐車場-などのほか、民間収益施設となる利便施設等の設置を構想している。

 このほど行われた対話型市場調査結果によると、収益施設は、農産物直売所、カフェ・レストラン、マルシェ、フットサルコート、グランピング施設、コワーキングスペース、コンビニエンスストア、バスターミナル、カーシェアリング、駐車場などが提案。公共施設等で、アーバンスポーツ施設(BMX、スケートボード、3on3バスケットボール、ボルダリングなど)、芝生広場(イベント広場)、自然体験(農業体験)施設、託児施設、防災備蓄倉庫などが提案されている。

 整備手法等については、Park-PFI制度で事業対象区域全体が整備可能とし、BTO方式やDBO方式などを構想している。

 整備する施設内容や事業手法等については、今後、対話型市場調査結果や市民の意見を参考にしながら、募集要項に反映させるとしている。

 このほか、LRT事業に伴い、東部総合公園周辺で市道整備を計画しているという。公園計画地を通る4910号線については、公園にかかる区間を廃止。公園西側を通る5650号については改良を計画しており、現在の幅員5mを拡幅するとしている(規模は未定)。公園東側では、新4号国道の拡幅が計画されており、国道の拡幅に伴い、国道と公園の間に側道として6467号(W4m)を新設するとしている。

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