舗装修繕 49路線選定 長寿命化計画を更新(宮城県仙台市)
[2021/4/1 宮城版]
仙台市は、舗装長寿命化修繕計画(2021~25年度)を更新した。路線の選定方法を見直し、県道路防災情報連絡協議会の指定緊急輸送道路を対象に49路線、延長約26kmを選定した。緊急輸送道路に加え、新たに舗装状況に応じて修繕する路線を追加し、区役所・支所管内の住宅地周辺路線を盛り込んだ。年間事業費の約18億円は堅持し、緊急輸送道路以外に6割の約11億円を配分する見通し。
市は、計画期間(16~20年度)満了に伴い、計画を更新した。これまでは、市の緊急輸送道路を対象に94路線、延長約60kmを選定し優先的に修繕を進めてきた。実績を踏まえ、国や県、NEXCOらで構成する県道路防災情報連絡協議会の指定緊急輸送道路を対象に49路線、約26kmを選定した。
修繕実績では、一部区間の着手済みを含めて約3割の30路線、約20kmで完了している。舗装状況が変化し、対象の緊急輸送道路以外を優先して修繕したため、実績路線数は対象路線を含め83路線、延長は約55kmに上った。このため、新規計画では舗装状況に応じて修繕する路線を追加した。
状況別に対応する路線は、市の緊急輸送道路のほか、区役所・支所管内の住宅地周辺路線を対象とする。計画期間の年間事業費はこれまでと同じ約18億円を試算し、区役所・支所管内の路線と市の緊急輸送道路に6割の約11億円を配分する。緊急輸送道路49路線は年間約7億円の見通し。
49路線のうち、修繕延長が1km以上は▽県道仙台北環状線約3.7km▽県道仙台泉線約2.2km▽県道荒井荒町線約2km▽国道286号約1.3km▽県道泉塩釜線約1.2km▽県道荒浜原町線約1.1km──。いずれもひび割れ率20%~40%以上、わだち堀量20mm~40mm以上で健全度が低い。
修繕工法は、従来と同じ都心部・市街地・交通量が多い平地で切削オーバーレイを採用し、大型車両を含む交通量が少ない平地・山地は打ち換え型で修繕する。