本宮城県事業費が858億円 新規で仙台第3合庁改修(21年度予算 東北整備局)
[2021/3/31 宮城版]
東北地方整備局は、国の2021年度予算が成立したことを受け、同局関係の予算概要を公表した。一般会計と東日本大震災復興特別会計を合わせた予算総額は、前年度比37.4%減の5791億円。本県の事業費は一般会計のみで、同15%増の858億円となった。新規事業は、仙台第3地方合同庁舎の改修事業や、国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬~鹿の又)、国道108号石巻河南道路などに予算が配分された。
同局全体の予算は、一般会計が5686億円(同4.3%増)、東日本大震災復興特別会計が106億円(同97.2%減)。このほか、国庫債務負担行為(ゼロ国債)として215億円、直轄河川の災害復旧費として34億円がある。
本年度の第3次補正予算で「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」に関する事業費を確保したこともあり、前年度当初分から「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」を除いた金額で比較した。本県の事業費も同様となっている。
本県の事業費の内訳を見ると、直轄が同6%増の約205億円、補助等が同18.4%増の約653億円。
新規事業のうち、仙台第3合庁の改修事業は、安全性や必要な施設機能を確保するため、危険箇所と経年劣化が著しい空調機器や配管を改修する。2023年度の全体完成を予定しており、債務負担と合わせて3カ年分の事業費を確保した。予算要求段階では事業費に約9億円を求めていた。
国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬~鹿の又)は、仙台市太白区郡山の篭の瀬交差点から、同区東郡山の鹿の又交差点までに至る延長1.6km区間に橋梁を設け、立体交差化する。21年度予算では調査設計費等に1億円を充てた。
国道108号石巻河南道路は、石巻市蛇田~北村地区で延長約2kmの現道拡幅と、延長約6kmのバイパス整備を実施する。21年度予算では調査設計費等に1億円を配分。
新規事業はこのほか、直轄で国道6号宮城6号交通安全対策(亘理町の神宮寺南交差点改良)に6000万円、補助で市道白石中央スマート線と白石中央スマートインターチェンジ(IC)アクセスに4500万円、市道白石中央工業団地線と白石中央スマートICアクセスに3100万円を盛り込むなどした。白石の路線名はいずれも仮称。
21年度の完成予定箇所では、仙台空港整備事業の滑走路・誘導路改良に5億7800万円を計上。これ以外に主な継続事業として、鳴瀬川総合開発のダム事業に19億5100万円、鳴瀬川(吉田川)床上浸水対策特別緊急事業に15億2300万円、国道4号仙台拡幅(箱堤交差点立体化)に18億5000万円、仙台塩釜港仙台港区ふ頭再編改良事業に222億3900万円を充てるなどした。