丸森に遊砂地3カ所 新設で詳細設計2件分割(宮城南部復興)

[2021/3/25 宮城版]
 国土交通省宮城南部復興事務所は、阿武隈川水系内川流域(丸森町)における緊急的な砂防事業の一環で、遊砂地を3カ所に新設する。遊砂地の詳細設計業務は2件に分け、24日付で一般競争入札(一括審査方式)を公告した。4月13日まで参加申請書、5月11日まで入札書を受け付け、翌12日に開札する。

 遊砂地は、内川、五福谷川、新川に1基ずつを新設する。構造は堰堤、床固め、帯工で構成することを想定。現時点で貯砂量は明らかにしていない。

 内川は、堰堤1基、床固め1基、帯工1基で構成する見込み。延長は600mで、最大幅が約130m。五福谷川は、堰堤1基、床固め1基、帯工10基程度で構成すること考えている。延長は約800mで、最大幅が約150m。新川は、堰堤1基、床固1基、帯工1基を想定。延長は約400mで、最大幅が約100m。

 24日に入札公告したのは、内川流域遊砂地ほか詳細設計(その1)業務と、同(その2)業務。その1は内川と新川、その2が五福谷川の遊砂地について、詳細設計をまとめる。それぞれの業務には、遊砂地の整備に伴って付け替えが必要となる町道や、遊砂地の管理用道路の設計も含まれる。履行期間は2件とも2022年1月31日まで。遊砂地の最終的な規模は詳細設計で確定する。

 入札の参加資格は、単体企業か設計JVで、東北地方整備局から21.22年度における土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。複数の業務に参加する場合は、業務ごとに参加申請書を提出すること。

 内川流域では、2019年の東日本台風で土砂洪水被害が起きたため、県からの要請を受け直轄の定緊急砂防事業で砂防堰堤群や遊砂地を整備する。事業期間は20~24年度の5年間。

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