複合施設で設計着手 花見川図書館 22年度に改修(千葉市)

[2021/3/25 千葉版]

機能を集約化する花見川図書館(上)とこてはし台公民館

機能を集約化する花見川図書館(上)とこてはし台公民館

 千葉市生涯学習振興課は、老朽化した花見川図書館を改修、こてはし台公民館の機能を加えた複合施設として整備する。2021年の当初予算では、実施設計委託料など花見川図書館整備事業費として2000万円を計上している。22年6月~23年3月に施工、同4月のリニューアルオープンを目指す。

 23日の花見川区公民館運営審議会(委員長・田中一実幕張中学校区青少年育成委員会会長)で報告した。

 花見川図書館(花見川区こてはし台5-9-7)は1978年、こてはし台(花見川区横戸町861-4)は80年に開館。ともに築約40年が経過、建物の老朽化が進んでいる。

 そこで、市では、花見川図書館の1階部分を図書館に、2階部分をこてはし台公民館に改修。直線距離で約400mほど離れた2施設の複合化により、効率的な施設運営および市民の利便性向上を図ることにした。

 花見川図書館は、RC造2階建て延べ1200平方m。敷地面積は1655平方m。用途地域は近隣商業地域。

 改修にあたっては、エレベータを新設し、1、2階のトイレを洋式化。1階の階段下に多目的トイレを設置する。

 1階の図書館部分は、蔵書を約10万冊から約6万冊へと大幅に減らし、一般図書コーナーに閲覧室を設ける。改修後の諸室は、開架書庫・閲覧室(329平方m)、図書館事務室(117平方m)、準備室(26平方m)。

 一方、2階の公民館部分は、既存の調理室や和室、工作室をすべて会議室の仕様に変更。貸出室数を5部屋から4部屋に減らし、会議室が多目的に使用できるよう、調理設備やポータブルな畳などを整備する。

 改修後の諸室は、講堂[1](117平方m)、講堂[2](87平方m)、調理設備を備えた講習室(63平方m)、会議室(29平方m)、図書館閉架書庫(26平方m)を想定している。

 また、区画整理により、駐車場の収容台数を17台から24台に増やす。

 工事期間中は、図書館を休館。こてはし台公民館で予約本の貸し出しを行う。

 移転後のこてはし台公民館跡地については、地域の声を聞きながら、今後の利活用について検討する。

 構造・規模は、RC造平屋503平方m。敷地面積は1626平方m。用途地域は市街化調整区域。駐車場の収容台数は10台。

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