4者と詳細協議へ 庁舎整備の民間提案(木更津市)

[2021/3/24 千葉版]
 木更津市は23日、庁舎整備に向けた民間事業者の提案募集について、選定審査会の結果を明らかにした。木更津駅周辺で3者、朝日庁舎周辺で1者の提案を採用し、詳細協議に向けた交渉権者として決定した。26日に詳細協議に向けた協定を締結し、施設の機能・規模・コストなどの協議を進めていく方針だ。

 木更津市議会の市庁舎整備特別委員会協議会で報告した。庁舎整備基本構想・基本計画(改訂版)に基づく庁舎整備の早期実現に向け、民間事業者のノウハウと自由な発想により、人口減少や経済状況の変化に合わせて場所や規模の変更ができ、経費縮減や民間事業者との相乗効果などが期待できる、民間施設の一部を賃借する庁舎整備について、提案を募集した。

 木更津駅周辺では、4者から提案があり、3者の提案を採用する。新昭和は中央地区で、市役所、分譲マンションなどとの複合施設を提案。施設は、市役所(約4000平方m)や市民交流スペース、店舗、居住スペース、平面駐車場、自走式立体駐車場を計画している。

 吉村コンセクター・吉村コンパイン・永朗建設、プラスのグループは、東中央地区に市役所と駐車場などの複合施設を提案した。施設は市役所(約4000平方m)や市民交流スペース、スーパーマーケット、保育園、クリニックなどのほか、自走式立体駐車場などを想定。

 フージャースコーポレーションは、中央地区で、市役所と共同住宅などとの複合施設を提案。施設は、市役所(約4000平方m)や市民交流スペース、店舗、駐車場、共同住宅(別棟)で構成される。

 朝日庁舎周辺では、イオンタウンの提案を採用。同社は、朝日地区で市役所と商業との複合施設を提案している。施設は、市役所(約8000平方m)や店舗、平面駐車場、自走式立体駐車場など。

 26日に詳細協議に向けた協定書を締結する予定。協定期間は22年2月28日まで。交渉権者と整備に伴う施設の機能・規模・コストなどの協議を進め、21年度中の事業化に向けた協定締結を目指す。事業者を選定するため、学識経験者や市職員で構成する「木更津市庁舎整備事業者選定審査委員会」を設置する方針だ。

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