県道路整備課 408号2バイパス工事推進 トンネル辺釣は調査、若間に工費

[2021/03/12 栃木版]
 県道路整備課は、2月補正予算に事業費ベースで国庫補助、社会資本整備総合交付金、防災・安全交付金の3事業に32億1500万円を配分。国の「防災・減災、国土強靭化5か年加速化対策」に呼応したもので、内訳は道路ネットワークの機能強化が30億円、道路インフラの局所的な防災減災対策が2億1500万円となった。構造物のうちトンネルは、板荷玉田線辺釣工区(鹿沼市)が測量調査、川俣温泉川治線若間工区(日光市)は取付部の工事を実施する。

 3事業のうち、国庫補助は12億5500万円。地域高規格道路に代表される交通円滑化では、119号宇都宮環状北道路の立体化工事を促進するほか、408号宇都宮高根沢バイパスと同真岡南バイパスの4車線化工事の進ちょくを図る。

 地域連携では、茨城県との連絡道路となる294号二宮拡幅(真岡市)の4車線化拡幅に向け、用地調査を進め南側からの着工を目指す。無電柱化では、119号住吉町(日光市)の完成を目指すほか、294号旭町交差点(那須烏山市)は用地補償を継続する。

 社会資本整備総合交付金には15億6500万円。主な事業箇所では、拠点間の連携・交流を支える道づくりとして、西田井二宮線石島工区(真岡市)は、五行川を渡河する橋梁上部工や取り付け部の工事の進ちょくを図るほか、明野間々田線武井東工区(小山市)は、工業団地へのアクセス強化と歩行者・自転車等の安全を確保するため、拡幅整備による線形改良と歩道を確保、工事費を予算化した。

 成長・発展を支える社会基盤整備は、狭あい箇所を回避するバイパス整備などを促進。杉並木保護を踏まえた119号水無バイパス(日光市)、栃木市街地に東側からアクセスするバイパス栃木二宮線大宮工区(栃木市)、国道4号を補完し渋滞緩和を目指す境間々田線平和・潤島工区(小山市・野木町)、鬼怒川左岸工業団地に北側からアクセスする石末真岡線上高根沢工区(高根沢町)、佐久山地内の狭あい箇所を回避し大田原市街地に南側からアクセスする大田原氏家線親園佐久山バイパス(大田原市)などに工事費を追加した。

 災害に強く信頼性の高い幹線道路ネットワークでは、武子川を渡河する飯岡橋新橋の進ちょくを図る宇都宮鹿沼線飯岡工区(鹿沼市)、南摩ダム建設に伴う付替え道路の上久我栃木線南摩工区(同)に工事費を配分。南摩工区は県道整備を水資源機構に委任している。

 防災・安全交付金には3億9500万円。安全・安心を確保する強くしなやかな道路づくりのうち、板荷玉田線辺釣と川俣温泉川治線若間は、トンネル整備により狭あいで危険箇所を回避。辺釣が測量調査費、若間は工事費を追加した。

 通学路の整備は、大沢宇都宮線新里工区(宇都宮市)に工事費。防災災害対策では、400号下塩原バイパス(那須塩原市)や293号三輪工区(那珂川町)の工事の進ちょくを図る。

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