公共施設を再配置へ 鷲神・浦宿地区で計画(宮城県女川町)
[2021/3/12 宮城版]
女川町は2021年度に、鷲神・浦宿地区の公共施設再配置計画を策定する。同年度の一般会計予算案には、計画策定支援業務の委託費に1100万円を計上した。計画対象の施設は、集会所や公園、勤労青少年センターなどを想定している。
町内の公共施設は、大震災津波の被害を受けて大部分を新たに造り直した。鷲神・浦宿地区の被害を受けなかった施設は、手つかずの状態になっている。集会所は3カ所にあるものの、老朽化している。
再配置計画の策定は建設課が中心になって進める。集会所は第1小学校の跡地利用に絡めて、配置を見直すことなどが考えられる。勤労青少年センターは、現位置での大規模改修や改築、あるいは別の場所への移転新築などを検討する。場合によっては同校跡地に移転する可能性もある。
公園は適当な大きさの施設が両地区内にないため、1カ所程度の整備が必要ではないかと考えている。このほか、保育所の2施設を計画対象に想定して策定支援業務の委託費を予算化しているが、庁内の検討次第では計画(業務)対象から外す可能性もある。
仮に庁内の検討で保育所に関する方針がまとまれば、今回の再配置計画とは切り離す。建設課ではこの検討状況を見極めつつ、新年度予算案が町議会で承認されれば、21年度のできるだけ早い段階で同業務を委託する意向だ。