こども園へ園舎増改築 気仙沼/葦の芽星谷幼稚園(あしのめ学園)

[2021/3/9 宮城版]
 学校法人あしのめ学園(熊谷政志理事長)は、葦の芽星谷幼稚園(気仙沼市岩月星谷)を認定こども園に移行する。これに伴い、既存の園舎を増改築する計画だ。年内に基礎設計をまとめ、2022年に工事を行い、23年4月の開設を目指す。

 葦の芽星谷幼稚園は、同市岩月星谷55‐1に設けられている。こども園化により、0~2歳児も預かれるようにする。預かり保育も新2号認定から新3号認定まで対象を広げる。

 既存の園舎はL字型をしており、遊戯室やプールなどが備わっている。増改築の方法や規模などはこれから決定することになるが、給食室等を新設する見込み。

 あしのめ学園は1977年に「葦の芽保育園」として開設され、81年に「葦の芽幼児園」となり、89年に姉妹園として「葦の芽星谷幼児園」を開設した。2000年に学校法人の認可を取得して「学校法人あしのめ学園」となり、地域に密着しながら現在の「葦の芽幼稚園」と「葦の芽星谷幼稚園」を運営している。

保育所予定地を公民館利用検討 (気仙沼市)

 気仙沼市は、民設民営での新設を目指していた面瀬保育所(仮称)について、計画を中止した。葦の芽星谷幼稚園がこども園に移行されることを受けての判断。ただし、建設予定地の造成工事は発注済みで、予定通り進める。面瀬地区の住民からは以前より面瀬公民館の建設を要望されており、今後は同公民館の用地として活用することなどを検討している。

 面瀬保育所は、面瀬公民館(面瀬地域ふれあいセンター)の隣接地に新設する計画だった。敷地面積は2501㎡。造成工事は、盛土やプレキャスト擁壁の設置などで、内海工業(同市)に発注した。工期は3月25日までだが、21年度に繰り越して施工を継続する考え。

 市は保育所の建設を民間事業者に担ってもらうことにし、本年度に事業者の募集を予定していたが、こども園化される葦の芽星谷幼稚園と子どもを取り合いになっても仕方がないため、面瀬保育所の建設を取り止めた。

 一方で面瀬公民館は、もともと面瀬ふれあいセンターとして利用していた施設で、手狭な状況となっている。公民館になる際に、プレハブ施設の第2事務所を建てたものの、依然として会議室しかないような状態が続いている。

 第2事務所は、面瀬地区まちづくり協議会の地域活性化支援員に使ってもらうなどしている。地元住民らは他の地域と同様、体育館や視聴覚室などを備えた公民館の建設を望んでおり、期成同盟会を結成して市などに要望を続けてきた。

 市はこうした経緯も踏まえ、保育所の建設予定地を公民館用地に切り替えて利用することなどを検討している。

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