350平方m式場を増築へ 市斎場 初夏にも分離発注(浦安市)

[2021/3/4 千葉版]

式場などを増設する浦安市斎場

式場などを増設する浦安市斎場

 浦安市は、市が運営する公営の「浦安市斎場」で、葬儀の多様化や将来的な需要の増加に対応するため、S造平屋約350平方mの式場を新たに整備する。当初予算案では、斎場拡張整備事業に1億2620万円を計上、併せて、2カ年で総額4億3896万円の継続費を設定する。初夏にも一般競争入札で分離発注することを想定、2022年秋の供用開始を見込んでいる。

 千鳥海岸のそばに位置する浦安市斎場(千鳥15番3)は、2005年7月に開場。敷地面積は1万2270平方m。火葬場と葬儀式場を併設。火葬場(火葬炉4基)や火葬待合室3室、炉前ホール2室、収骨室2室、葬儀式場3式場(50席2式場、100席1式場)、式場控室3室、控室3室、霊安室(遺体保管庫4基)からなる。駐車場の収容台は普通車100台、マイクロバス6台。

 家族葬や一日葬、告別式を執り行わない直葬など葬儀のあり方が変化するなか、同市においても、直葬や50人未満の小規模な葬儀が増加している。そこで、多様化する葬儀スタイルへの対応や将来的な式場の不足解消を目的に、拡張整備することにした。

 増築棟は、既存斎場と駐車場の間にある植栽スペースを解体、別棟として整備する。想定している諸室は、定員30人の式場と控室、宿泊が可能な和室1室、6人用の保冷庫を備えた霊安室、トレイなど。また、増築にあわせて、既存施設の火災報知器などの更新も進める。

 増築工事実施設計は梓設計(東京都大田区)、増築工事に伴う敷地測量は京葉測量(習志野市)が担当している。

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