真岡市給食センター基本計画案 Cカレッジ南に3000平方m 25.6億円で21-22年度設計
[2021/03/04 栃木版]
真岡市は3日までに、学校給食センター整備基本計画案をまとめ、第一学校給食センターの新施設を旧コンピュータカレッジ南側に、延べ床面積3000平方m程度の建設を計画。2021~22年度に基本・実施設計、23~24年度に工事を行い、25年度の供用開始を目指す。事業費は25億6052万円を試算。21年度当初予算案では、第一センター基本設計費1902万円を配分し、債務負担行為で22年度に基本・実施設計4438万円を設定している。
市には、真岡地区の第一学校給食センター(東郷496-1)と、二宮地区の第二学校給食センター(大根田1549)があり、第一センターは施設・設備の老朽化に加え、最新の学校衛生管理基準を満たすため課題が多いとした。市は、第二センターを含めた全体の給食提供方法の検討・調査、施設整備の論点整理を実施。児童生徒に安全で安心な給食を提供できる施設整備のため計画を策定するとしている。
給食の提供にあたっては、第一センター5000食、第二センター2000食の提供方式を採用。第一センターは小学校9校・中学校5校、第二センターは保育所2施設・小学校5校・中学校4校に配送を計画。新施設はドライシステムとし、炊飯設備を導入しないほか、アレルギー対策については適切な施設整備を実施する。
新施設は食育推進のため、調理風景を見学できる展示コーナーや体験コーナー、研修室、見学者用の駐車場、多目的トイレ等を整備。環境配慮では、省エネ型の設備を導入し、給食残渣は脱水処理で減量化・減容化できる塵芥処理システムの導入を検討。災害時対応では、非常用発電機や防災備蓄倉庫等を整備する。
第一センター新施設は、延べ床面積3000平方m、敷地面積9300平方m、外構面積7100平方m(緑地、付帯施設含む)を想定。建設候補地は[1]旧コンピュータカレッジ南側[2]西田井グリーンセンター[3]大田山団地跡地[4]市民駐車場(科学教育センター北側)-4カ所から比較検討し、旧コンピュータカレッジ南側が最も適していると判断した。
平面計画では、1階にすべての給食エリアを配置。荷受・検収・下処理や洗浄の汚染作業区域、調理やコンテナ・配膳の非汚染作業区域、事務室、機械室を明確に区分。エアシャワー、エアカーテン、手洗い・消毒等の洗浄設備を備えるほか、トラックヤード、洗浄室、コンテナ室も配置。2階には見学通路、研修室・食堂、更衣室などを配置するという。
駐車場は、配送車両6台、公用車1台、職員・調理員用60台、来客用30台、大型バス用2台を想定した。
施設整備手法については[1]従来方式[2]リース方式[3]DBO方式[4]PFI方式を比較検討した結果、事業者選定において競争性を確保できる従来方式を採用するという。事業スケジュールについては、21年度にコンサル業者を選定し、測量・地質調査を実施。21~22年度(工期18カ月)に基本・実施設計を行う。22~23年度にかけて施工業者の選定を行い、23~24年度に工事(工期16カ月、造成・建設等)を実施。24年度は施設運営事業者を選定し、25年度から供用開始するとしている。
概算事業費は、新施設を整備する第一センターが25億6052万円。このうち設計5829万円、建設工事19億2000万円、調理設備4億5000万円、調理備品1億1300万円、その他備品が1900万円。第二センターは2億2853万円で、このうち調理設備1億8253万円、調理備品が4600万円としている。0