吉岡小学校に設計費など 改築事業で1.6億円(21年度予算予算案 宮城県大和町)

[2021/2/27 宮城版]
 大和町は26日、2021年度予算案を町議会3月定例会議に提出した。一般会計の総額は126億3600万円で前年比5.5%の増とした。特別会計を合わせた総額は183億7013万円で同4.1%の増とした。主な予算では吉岡小学校改築に向けた実施設計などに1億6020万円、子育て支援住宅の測量・設計・施工・監理委託に905万円、住宅6棟分の建設工事に1億8418万円など盛り込んだ。

 吉岡小学校(吉岡字町裏)は1873年に開校。現校舎は1971年、特別棟などは73年に竣工。2006年に西校舎の増築を行っている。本校舎は建築から約50年が経過し、改修時期に差し掛かっている。また吉岡地区は人口が集中しており、近隣の工業団地への企業立地や吉岡南第二土地区画整理事業などにより、さらなる人口増加が見込まれている。町の調べでは24年度に児童数のピークに達すると想定され、現状の教室数では対応が難しいため、現在地で吉岡小学校の全面改築を実施する。

 既存の校舎はRC造3階建ての本校舎や西校舎、RC造2階建ての特別教室棟で構成。延べ床面積は約6100平方m。このほかS造2階建て約1300平方mの屋内運動場が整備されている。基本設計発注時点の新校舎規模はRC造またはS造2~3階建て約6700平方m、屋内運動場は約1500平方m、プール25m×35m、校庭100m×80m、駐車場(68台分)の規模を想定している。基本構想はユニバァサル設計(東日本支社・仙台市太白区)、基本設計は桂設計(仙台市太白区)が担当した。

 校舎と体育館の改築は22年度に着手し、23年12月ごろの完成を目指す。校舎完成後は既存施設の解体や校庭・プールなどの整備を実施し、24年度中の事業完了を予定している。

 子育て支援住宅は人口減少傾向にある吉田、鶴巣、落合、宮床の4地区で人口減少の抑制と維持を図るため進めており、21年度は宮床地区に4棟、吉田地区に追加2棟の整備を計画している。

 このほか道路維持の工事に7762万円、道路新設改良の測量設計委託に4426万円、工事に3億4323万円、街路事業の工事に1億1192万円、まほろばホール管理の測量・設計・施工・監理委託に1203万円、工事に2億5873万円などを計上している。

 特別会計では、下水道の建設工事に2633万円、戸別合併処理浄化槽工事に780万円。水道企業会計では難波・金取南浄水場更新基本計画策定に544万円、配水管敷設替工事などに1億1729万円、鶴巣落合系送配水管網強化整備工事に6521万円などを確保する方針だ。

■ 大和町の会計別予算 21年度 (単位:万円)
会計区分 予算額 前年度比
(%)
一般会計 126億3600 5.5
特別
会計
下水道事業 8億3787 1.8
農業集落排水事業 7188 3.8
戸別合併浄化槽事業 4231 △4.0
企業
会計
水道事業  12億4929 0.7

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