壬生町予算案 住宅、産業団地を計画 2駅の広場やEVで設計
[2021/02/27 栃木版]
壬生町は26日、2021年度当初予算案を発表し、一般会計は前年度当初比26.3%増の184億9000万円で、過去最大の予算規模。このうち普通建設事業費は、新庁舎建設事業や清掃センターの基幹的設備改良事業などで122.0%増の57億1317万円と積極型予算編成となった。建設関連ではこのほか、道路整備、六美北部地区土地区画整理、各駅の整備事業、住宅団地や新産業団地整備の計画、おもちゃ博物館改修事業などを進める。
建設関連の新規事業は、公共施設マネジメント事業に486万円を充て計画を策定。江川管理事業は、溢水防止へ水門設置と護岸工事で5292万円を計上した。
東武鉄道国谷駅前広場整備に1018万円を計上し、事業認可図書作成のほか、広場の詳細設計に着手。おもちゃのまち駅はエレベーター設置へ、2948万円で実施設計に着手。工事は22年度を予定している。
住宅団地造成事業には82万円を計上。下稲葉地区圃場整備事業による非農用地に住宅団地の整備を計画。21年度は土地の鑑定評価を実施する。
新産業団地整備事業には2748万円を計上。計画地は、羽生田産業団地の主要地方道羽生田上蒲生線を挟んだ反対側を構想。21年度は基本計画、排水計画、原形測量を行う。
各公共施設はLED化を進め、街路灯は21~34年度債務負担行為で4865万円を設定。小中学校照明は、21~31年度債務負担行為で1億2178万円を設定した。
国体開催準備事業には1億8606万円。各種準備等のほか、スポーツクライミング施設の競技設備や、ボルダリング設備の収納施設の設営を行うという。
町役場新庁舎の建設関連事業では、第2駐車場整備事業に1億0200万円、周辺道路整備事業に2235万円を計上。現庁舎を解体した跡地の利活用検討事業も進めており、21年度は基本計画策定656万円を配分。22年度に基本設計や実施設計を行い、23年度にも庁舎の解体から跡地の整備工事を行う。
おもちゃ博物館は、空調設備第2期改修の工事監理165万円、工事に1億5840万円、屋上防水・屋根改修の設計に259万円を配分した。
六美北部地区土地区画整理事業では、都市計画道路整備負担金や土地区画整理組合への補助金で3億5060万円を計上。道路は、一級町道9号に1億1967万円を計上し、北小林地内の道路や歩道を整備。重要物流道路改良事業には5427万円を計上し、おもちゃ団地内の重要物流道路を整備。町道修繕事業には1億0961万円を計上した。
企業会計は、水道事業の資本的支出が25.9%増の8億3295万円。事業を進めている南部配水場の更新工事、六美北部地区土地区画整理事業に伴う配水管整備などを進める。
下水道事業の資本的支出は、11.8%減の13億9277万円。下水道は、六美北部地区土地区画整理事業に伴う雨水管.汚水管の整備、水処理センターの更新事業などを実施。農業集落排水は、旭町・星宮地区で管渠整備などを行う。
建設関連事業と予算額は次の通り。
(▼●は新規。単位・万円)
【みんなでつくる住み続けたいまち】
▽新庁舎建設事業=29億7754.4
災害時にも継続した行政サービスを提供するため、防災機能を強化した新庁舎の建設を目指す。令和3年度末に工事が完了する予定。
○継続=令和元~3年度、事業=36億6724.6
▽新庁舎建設関連事業=3億2102.6
○新庁舎第2駐車場整備事業=1億0200
●新庁舎移転準備事業=1億8782
●情報機器移転事業=528
○周辺道路整備事業=2235
○ネットワーク構築事業=189.8
▽本庁舎跡地利活用検討事業=656.5
新庁舎への移転に伴う本庁舎の跡地利活用基本構想に基づき、基本計画を策定する。
▼公共施設マネジメント事業=486.2
今後の公共施設のあり方について、現管理計画の点検を実施し、更新費用等の財政シミュレーションを踏まえて計画を改定する。
▽特殊詐欺対策電話機等購入費補助事業=25
▼江川管理事業=5292.4
近年頻発する豪雨に対応した江川の水門設置と護岸工事を実施し、溢水を未然に防ぐ。
▽建築物耐震改修促進事業=764.5
地震発生時に既存建築物の倒壊による被害軽減のため民間住宅の耐震化や危険ブロック塀の撤去を促進する総合的な支援を実施する。
【みんなが快適で便利に暮らせるまち】
▽地域公共交通網形成計画策定事業=224.3
▽幹線道路の整備推進=2億1609.2
○一級町道9号=1億1967.6(北小林地内の道路及び歩道の整備)
○二級町道56号=2100(下稲葉地区内の道路及び歩道の整備)
●二級町道59号=1062(壬生丁地内の道路及び歩道の整備)
●二級町道70号=1052(壬生北小学校周辺の道路及び歩道の整備)
●重要物流道路改良事業=5427.6(おもちゃ団地内の重要物流道路の整備)
▽町道修繕事業=1億0961.9
▽六美町北部土地区画整理支援事業=3億5060.9
○都市計画道路整備費負担金=1億4850
○六美町北部土地区画整理組合補助金=2億0208
▽国谷駅前広場整備=1018.7
新庁舎の最寄り駅である国谷駅の施設利用者の利便性向上、集客力強化を図るため、駅前広場を整備する。
●事業認可図書作成業務=174.5
●詳細設計業務=841.5
▽バリアフリー化整備事業=2948
おもちゃのまち駅を誰もが安全安心に利用できるよう、バリアフリー基本構想に基づき、おもちゃのまちにふさわしいエレベーター設置を推進する。
▼住宅団地造成事業=82.7
下稲葉地区圃場整備事業により生み出された非農用地に住宅団地を整備する。
【みんなが自然に囲まれ心豊かに暮らせるまち】
▼一般廃棄物処理計画等策定事業=597
ごみの減量化や資源化、ごみ.生活排水の適正な処理を推進していくための基本方針を改定する。
▽清掃センター基幹的設備改良事業=13億5704.9
町内で発生する廃棄物を効果的、衛生的に遅延なく処理するため、施設の機能が低下している基幹的設備を改良し、施設の延命化と廃棄物の安定的な処理を図る。
○継続=令和2~4年度、事業=26億2174
▼各種公共施設LED化事業=831.1
○街路灯LED化事業※支出は令和4年度~(令和3~16年度債務負担行為総額=4856.3)
○ひばりケ丘団地外灯LED化工事=52.1
○下台団地外灯LED化工事=41.9
○小中学校照明LED化事業=608.9(令和3~13年度債務負担行為総額=1億2178)
○歴史民俗資料館展示室照明LED化工事=128.2
【みんなで学び・楽しみ 心が触れ合うまち】
▽栃木国体開催準備事業=1億8606.2
令和4年の国体開催に備え、壬生町で実施されるスポーツクライミング競技及び銃剣道競技施設の会場設営の準備、組織された国体実行委員会による国体視察・調査・PR活動等を支援する。
【みんなが集まるにぎわいのあるまち】
▽下稲葉地区圃場整備推進事業=4438
○農地整備事業(経営体育成型)負担金=4000
○下稲葉地区圃場整備事業事務費補助金=419.9
▼上稲葉地区圃場整備推進事業=1049.4
○換地等調整業務=183.7
○上稲葉地区地形図作成業務=865.7
▼新産業団地整備事業=2748
産業の活性化や雇用の創出など地域の活性化を図るべく、企業へ提供可能な産業用地の整備開発を実施する。
▽おもちゃ博物館改修等工事=1億6264.6
○空調設備第二期改修工事監理業務=165
○屋上防水・屋根改修工事設計業務=259.6
○空調設備第二期改修工事=1億5840