放課後クラブ整備拡充 南郷小で300平方m建設 不動堂小は設計委託(21年度予算案 宮城県美里町)

[2021/2/23 宮城版]
 宮城県美里町は2月22日、2021年度予算案を発表した。一般会計の総額を106億3186万円とする方針。子育て世帯の支援策として、放課後児童クラブの整備を拡充する。南郷小学校の敷地内に同クラブの拠点施設を建設するほか、不動堂小学校では新たな拠点施設の整備に向けて、実施設計業務を委託する。町は3月2日に開会する町議会3月議会に予算案を提出する。

 美里町が編成した21年度予算案は、一般会計が前年度比で8%(9億2139万円)減少する見込み。一般会計に占める普通建設事業費は6億8882万円で、同46.5%(5億9972万円)の大幅な減少となる見込み。本年度はでんえん土田畑村(交流の森・交流館)の改修事業や町営住宅の外構工事など大型の建設事業が多かったことから、次年度はその反動で普通建設事業費が縮小する。

 一般会計のほかは、水道事業会計が11億2252万円で、同1.8%(2108万円)の減少。下水道事業会計が28億5459万円で、同6.4%(1億7068万円)の増加。一般会計に特別会計3事業と企業会計3事業を合わせた総予算額は210億2603万円で、同3.2%(7億0094万円)の減少を見込む。

 放課後児童クラブの整備事業では、南郷放課後児童クラブの工事費に1億2485万円、施工監理費に299万円を計上した。現在、活動拠点にしている南郷児童館が手狭になったため、南郷小学校の敷地の北東側に木造300平方m程度の拠点施設を建設する。6月ごろに建設工事を発注する意向だ。実施設計は菅伸建築設計事務所(仙台市若林区)がまとめている。

 また、不動堂小学校の学区では、現在、活動拠点としている不動堂児童館が手狭になったため、不動堂小学校の敷地内に拠点施設を建設する。21年度予算案には、実施設計業務の委託費に1519万円を計上した。

 農道の整備事業ではJR陸前谷地駅に近い関根地区の農道360mを舗装改良する。工事費に2000万円を計上した。

 都市公園の改修では、小牛田公園の施設改修に工事費3800万円を計上。近代文学館の屋根の改修には、工事費2636万円を計上した。

 土木費には町道の側溝ふた掛けや舗装補修に3854万円、橋の改修に6380万円、道路改良に1億6053万円を計上。橋の点検および長寿命化計画の策定委託費には2450万円を計上した。

■美里町 21年度の主な会計別予算案 (単位:万円)
会計区分 予算額 前年比
一  般  会  計 106億3186 △8.0
うち、普通建設費 6億8882 △46.5
企業
会計
水 道 事 業 11億2252 △1.8
下 水 道 事 業 28億5459 6.4
予 算 総 額 210億2603 △3.2
※1万円未満は切り捨て

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.