内水対策や河川改修 明治橋架替へ設計着手(茂原市予算)

[2021/2/24 千葉版]
 茂原市の田中豊彦市長は22日、記者会見を開き、2021年度当初予算案の概要を発表した。一般会計の予算規模は310億2800万円。前年度は骨格編成であったため、肉付けした6月補正予算後と比べ、6%減となる。田中市長は、コロナ禍の中、大変厳しい予算編成となったが、喫緊の課題である内水対策や河川改修などに取り組んでいく考えを示した。

 21年度当初予算は、新型コロナウイルス感染症の影響により、市税の大幅な減収が見込まれる中、限られた財源を効率的に配分するため、次期3か年実施計画との整合性を図りながら、「選択と集中」により各事業に予算を配分している。

 一般会計の普通建設事業費は前年度当初比51.6%減の22億9022万円。大幅に減少したのは、市民体育館の大規模改修工事などが完了したことが要因となっている。

 主要事業をみると、内水対策関連事業に3億1757万円を計上するとともに、22年度までに限度額2億7500万円の債務負担を設定。鷲巣稲荷前水門の排水ポンプ設備工事などを進めていく。

 河川改修事業では、物件調査委託料345万円、工事費5億3307万円の計5億3652万円を計上。早野排水機場でポンプ設備工事などを計画している。

 道路改良事業では1億1216万円を予算化。一宮川の河川改修に合わせ、明治橋を架け替えるため、設計などに着手する方針だ。

 市営住宅長寿命化事業では1億8247万円を計上するとともに、22年度までに限度額8427万円の債務負担を設定する。市営長谷住宅2号棟で改善工事を進めるほか、上茂原西住宅の改善工事設計業務を委託する。

 東部台文化会館で工事監理委託料253万円、工事費7410万円を予算化し、冷温水発生機の煙道アスベスト対策工事を実施する。防災行政無線施設事業に9407万円を充て、デジタル化工事や戸別受信機の購入などを推進する。

 東郷保育所の耐震診断委託料616万円を計上。民間認定こども園整備助成事業3億1782万円を予算化し、もばら空と杜のこども園整備費補助金や、ほのおかこども園防犯対策工事費補助金などに充てる。

 このほか、公園長寿命化対策工事9023万円、がけ地崩壊対策事業補助金100万円、企業立地促進事業5188万円、市総合戦略推進事業918万円などを盛り込んでいる。

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