体育施設に7.1億円 21年度/総合体育館は床改修(宮城県女川町生涯学習課)

[2021/2/19 宮城版]
 女川町教育委員会生涯学習課は、2021年度予算案で総合体育館とテニスコート跡地、清水公園グラウンド(仮称)、野球場の工事費に計7億1350万円が配分される見通しになったことを明らかにした。議会で予算案が承認されれば、総合体育館は床の張り替えやトイレの洋式化、設備改修などを行う予定。

 総合体育館は、女川浜字大原地区の総合運動公園内にある。建物はS造一部RC造3階建て延べ3415平方mの規模で、1983年11月に完成した。1階はバスケットコート1面の小体育室やトレーニング室、会議室など、2階は柔道場や剣道場、研修室など、3階はアリーナが設けられている。

 改修工事は床の張り替えやトイレの洋式化、電気設備や照明設備の入れ替えなどを予定。改修設計業務は構建築設計事務所(仙台市青葉区)に委託した。

 床の張り替え中は施設が使えなくなるため、旧女川小学校の体育館を代替え利用できないか検討している。代替え利用する場合は旧校の体育館を改修したい意向だ。

 総合運動場には、テニスコートが4面と壁打ち2面で整備されていが、大震災の際に自衛隊の活動拠点に利用され、その後は臨時駐車場となっている。改修ではクレー舗装の多目的グラウンドに整備し直す。

 総合運動場内に12基程度あるアスレチックに関しては、老朽化しているため、総合体育館の改修などがすべて終わった後、22年度以降に更新する見通し。

 清水公園グラウンドは清水町2丁目他にスタンドやグラウンドなどを整備している。21年度はグラウンドの周辺に、園路や植栽、300台程度の駐車場を配置するほか、100平方m程度の倉庫や、トイレを建設する計画。これらの設計業務は日総建(東北事務所・仙台市青葉区)に委託した。

 グラウンドの工事は鹿島建設(東北支店・仙台市青葉区)が施工を請け負い、芝生ピッチや観客スタンド、管理棟などを整備している。工期は3月31日まで。芝生の養生期間を経て秋ごろの供用開始を予定する。

 野球場はBSOカウント表示板を取り替える。

 予算要求の段階では、総合体育館に約3億円、テニスコート跡地に約1億円弱、清水公園グラウンドに約3億円を求めていた。総合体育館は要求額よりも少なくなる一方、清水公園グラウンドは多く配分される見通し。

生涯学習課ではこのほか、21年度に予算が確保できれば、体育施設と社会教育施設の長寿命化計画策定業務をそれぞれ委託する予定。体育施設はこの計画の中で、第二多目的運動場の老朽化対策などに道筋を付けることになりそうだ。

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