下増田公民館に設計費 児童センターと合築構想(21年度予算案 宮城県名取市 )

[2021/2/16 宮城版]
 名取市は15日、2021年度予算案を明らかにした。一般会計は前年度比34.0%減の313億8900万円を計上。このうち普通建設事業費は同54.1%減の24億1262万円となった。主な事業費は、下増田公民館移転改築事業で設計と地質調査の委託費に2390万円、下増田児童センター移転改築事業で設計と地質調査の委託費に1910万円を充てた。新しい同公民館と同児童センターは合築を構想している。

 普通建設事業費の内訳は、補助事業が同72.7%減の8億3941万円、単独事業が同23.6%減の15億7271万円、県営事業負担金が同99.6%減の50万円。

 下増田公民館は、美田園7丁目22-3に位置しており、下増田児童センターが隣接している。移転先は下増田小学校のグラウンドが候補地となっている。地域住民と懇話会を開いて検討中のため、現地再建も含めて検討中の段階。

 仮に同校のグラウンドに移転新築する場合は、校舎西側のグラウンド西端に約6300平方mの敷地を確保し、延べ1000平方m前後の公民館と、延べ800平方m前後の児童センターを一体的に建設する方向で検討している。想定では1階に児童センターを配置し、2階を公民館とする。

 既存の下増田公民館はRC一部S造平屋491平方mの規模で、ホールや和室の研修室、調理室、会議室、事務室などを備えている。下増田児童センターは504平方mの規模。周辺一帯の人口増加に対し、手狭となっている。

 一般会計ではこのほか、河川の緊急浚渫推進事業で調査費に4600万円、消防署手倉田出張所移転改築事業の設計費に500万円、新規船着き場の整備等を含む貞山運河舟運事業に880万円、熊野堂柳生線整備事業に3900万円、第二中学校の外壁改修工事費に3500万円を充てるなどした。

 債務負担行為では、JR東北本線館腰駅バリアフリー化事業に21~22年度で限度額1億6000万円、名取駅東地区にぎわい再生基本計画策定業務委託費に22年度で同550万円を設定。名取駅東地区の業務委託費は別途、21年度分として650万円を予算計上している。

 一般会計以外では、下水道事業会計でストックマネジメント管渠詳細調査業務と増田調整池築造に係る建設工事の委託費に計1億1372万円、増田8-1号幹線築造とマンホール鉄蓋改築などの工事費に計1億7630万円、水道事業会計で改良費の小山地区配水管更新工事等20件に7億4225万円を充てるなどした。

 21年度予算案の総額は530億4210万円。予算案は19日開会の市議会2月定例会に提出する。

■名取市 21年度の主な会計別予算案  (単位:万円)
会計区分 予算額 前年度比
(%)
 一般会計 313億8900 △34.0
特別
会計
 復興区画整理会計 2805 △97.1
 宅地造成事業会計 1億4535 5.7
企業
会計
 水道会計 31億0630 5.1
 下水道事業等会計 55億6902 △5.5
※ 1万円未満切り捨て

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