那須塩原市新年度予算案 青木物産センター建替で設計 箒根義務教育校は校舎設計
[2021/02/13 栃木版]
那須塩原市は、2021年度当初予算案を発表し、一般会計は前年度当初比で1.0%減の490億円となった。普通建設事業費は、38.3%減の39億5927万円。主な建設関連事業では道路整備事業や公告された国体馬術会場整備事業などのほか、JR那須塩原駅周辺整備へのロードマップ策定、地域新電力に係る事業化計画の策定、青木ふるさと物産センター建替設計、旧黒磯図書館の解体工事を挙げている。箒根地区では義務教育学校設置へ、校舎改築や改修の設計に着手する。 =3面に主要建設関連事業と予算額
建設関連の主な事業では、那須塩原駅周辺まちづくり総合調整事業に2000万円を計上。駅周辺整備に係るまちづくりビジョンロードマップを策定するとしている。脱炭素社会構築事業には、2500万円を計上した。指定避難所への自立・分散型エネルギー設備導入に係る設計、地域新電力に係る事業化計画の策定などを進めていく。
中山間地域活性化事業には2819万円を計上し、青木ふるさと物産センター建替えに向けた設計などを実施。四区町地区農道整備工事などを行う農村基盤施設整備事業には、5657万円を計上した。
公園整備では、鳥野目河川公園木道改修の設計と工事、東那須野公園枕木階段改修は設計と工事などに3281万円を配分。市営住宅は、外壁改修や排水設備改修に6316万円を配分した。
道路では、社会資本整備総合交付金事業に3億2262万円を計上し、島方横2号線などの改良や松浦町稲村線の浸透池整備工事を実施。防災・安全交付金事業には4億8001万円を計上し、新南下中野線などの改良、石丸鍋掛線などの舗装改築、黒磯西岩崎線などの路側帯薄層カラー舗装工事を実施。地方創生道整備交付金事業には1億8063万円を計上し、石林二つ室線などの改良、新南下中野線などの舗装改築を行うとしている。
小学校施設整備事業には、1億4520万円を計上。各学校での施設整備のほか、箒根地区義務教育学校施設整備事業に予算を充当。同地区の関谷小学校・大貫小学校・横林小学校・箒根中学校を統合した箒根地区義務教育学校(箒根学園)の整備を計画しており、23年4月に関谷小学校へ設置を予定。校舎新築や既存校舎改修の設計に着手するとしている。
中学校では、黒磯中学校屋上防水改修設計および工事、三島中学校受水槽および高架槽改修工事に1億3800万円を計上。図書館管理には3億7664万円を計上し、閉館した旧黒磯図書館の解体工事などに充当する。
特別会計では、温泉事業が3.0%減の9438万円。上・中塩原温泉で高効率化改修計画や詳細設計などを実施。産業団地造成事業は70.8%減の6945万円で、産業団地の維持管理などを実施する。
企業会計の水道事業の資本的支出は11.1%減の17億7034万円。石綿セメント管更新事業などを実施する。下水道事業の資本的支出は、7.3%減の17億4479万円で、汚水幹線枝線工事や管渠更生工事などを進めるとしている。