普通建設事業費3.7%増(21年度予算案 仙台市)
[2021/1/29 宮城版]
仙台市は28日、2021年度予算案を発表した。一般会計は前年度6.5%増の5764億円を計上する。新型コロナウイルス感染対策と新総合計画の始動に合わせ3つの施策に重点配分し、都心再構築などに72億円を配分した。普通建設事業費は新型コロナの影響無く、前年度3.7%増の592億円を計上し博物館の大規模改修に6億8055万円を充当する。特別会計と企業会計を合わせた総額は1兆1094億円で、市は2月8日開会の市議会2月定例会に提出する。
郡和子市長は定例会見で「新型コロナ対策をと同時に新総合計画の始動に合わせ35人学級の拡充や都心再構築など、未来のまちづくりに投資する施策に予算を重点配分した」と説明した。柱は▽社会変化を力に変える▽人のつながりが育む▽杜の都の可能性広げる──-まちづくりの3本。
杜の都の可能性は都心再構築など72億円を配分する。本庁舎建替えは基本設計と低層部の民間活力導入に伴う可能性調査に3億7066万円、仮移転先の改修設計に1970万円を計上する。全国都市緑化フェアの会場設計・実施計画策定に1億1089万円のほか、親水施設整備に3159万円を計上する。
新型コロナ影響無し
投資的経費は%図のとおり%。普通建設事業費は前年度3.7%の増。博物館の大規模改修などで前年度事業費を上回る。学校建設は110億5283万円、道路新設改良費に77億5203万円、橋梁整備に31億4659万円、公園整備に33億2322万円を盛り込む。
公共施設マネジメントは、長寿命化に268億円(前年度44.4%増)を計上し、新型コロナの影響無く事業を進める。内訳は道路施設36億1611万円、農業用施設4億8455万円、八木山動物公園1億0839万円など。新規は、若林区文化センターとシルバーセンターの大規模改修設計費を計上する。
建設改良費が増額 21年度下水道事業
下水道事業の建設改良費は、135億5873万円(前年度費1.0%増)を計上する。浸水対策・耐震化工事の本格化に伴う増で、新規に西原雨水ポンプ場の増築棟建設工事費に2億1900万円の計上と限度額10億4500万円の債務負担(期間22~24年度)を設定する。
新規事業費は、中期経営計画(21~25年度)のスタートに合わせ、南蒲生浄化センター汚泥処理施設再構築の設計に3億3000万円、合流幹線の再構築整備構想に8000万円、3地区(宮城野区日の出1丁目、青葉区愛子、JR仙台駅東口)の浸水対策計画策定に計1億8000万円を盛り込んだ。
■仙台市の投資的経費内訳 | (単位:万円) |
投資的経費 | 金額 | 前年比(%) | ||
普通建設事業費 | 592億7,877 | 3.7 | ||
補助 | 196億3,229 | △14.5 | ||
単独 | 384億4,247 | 16.2 | ||
国直轄事業負担金 | 12億0,400 | 8.5 | ||
災害復旧事業費 | 11億2,610 | △21.2 | ||
投資的経費 計 | 604億0,487 | 3.1 |