北庁舎建設に19億円 普通建設事業費が増(21年度予算案 多賀城市)
[2021/2/6 宮城版]
多賀城市は5日、2021年度予算案を発表した。一般会計は前年度比3.6%増の250億9000万円を計上する。北庁舎新築工事費19億4950万円の計上に伴う増で、普通建設事業費は前年度比50.7%増の26億3440万円を充当する。庁舎以外は補助事業費に前年度比59.0%減の6億8398万円を盛り込む。
予算編成は、第6次総合計画の始動に合わせ、将来都市造の実現に貢献する事業33件に重点配分するほか、市政施行50周年関連費を盛り込んだ。重点事業のうち、市庁舎耐震対策等事業に20億1183万円、多賀城跡復元整備に1億2427万円、中央公園魅力創造事業に1億円などを配分する。
市庁舎耐震対策は、北庁舎の造成工事費2650万円と建築工事費19億2300万円。解体する東庁舎(エレベーター棟660平方m新築)と改修する西庁舎の実施費に計6020万円を計上する。多賀城跡の復元は南門南側の地形復元に伴う盛土工事費に9800万円、設計に1770万円を充当する。
普通建設事業費は%2表のとおり%1。北庁舎以外は6億8481万円を計上する。補助事業費の減少は、新型コロナウイルス感染対策による影響とは別で、復興や保育所増改築の助成など、大型事業の完了による。道路新設改良費は減少する一方、道路維持費は堅持し、1億5200万円を計上する。
新規は、民有地の活用動向を踏まえ、防火水槽の撤去費を計上する。大城5丁目、山王、留ケ谷1丁目の3カ所それぞれに撤去工事費1300万円を充当する。このほか、鶴ケ谷保育所の園舎建設地整地費に2200万円、大代公民館体育館のLED化更新工事を計上する。
雨水管設計費を新規
下水道事業会計は、建設改良費に1億4063万円を計上する。大型事業の進捗で前年度を約7億円下回る一方、新規に樋ノ口雨水幹線の設計委託費3100万円を計上する。市北部の浮島排水区の浸水対策事業で、函渠新設を検討するため、延長約530mの設計費を盛り込んだ。
水道事業会計の建設改良費は前年度比3.7%減の4億2810万円を計上する。配水管整備事業費2億7834万円、配水管改良事業費1億2566万円、新規に水道庁舎の設備更新事業費2300万円を計上する。
■多賀城市 投資的経費の内訳 |
事業費 | 前年度比 | |||
普通建設事業費 | 26億3440 | 50.7 | ||
補助 | 6億8398 | △59.0 | ||
単独 | 19億5041 | 2339.3 | ||
国直轄事業負担金 | 0 | 0 | ||
災害復旧事業 | 0 | 0 |