分庁舎建替に継続費 3年ぶり減(市川市21年度予算)
[2021/2/9 千葉版]
市川市の村越祐民市長は8日の定例記者会見で、16日開会の市議会定例会に上程する42議案の概要を明らかにした。一般会計は前年度当初比1.4%(22億円)減の総額1598億円。他の特別3会計と企業1会計を加えた市全体の支出規模は2544億1800万円で、同0.2%の減。当初予算規模は、市民税の減収等により3年ぶりのマイナス予算となった。多様な市民ニーズに対応できる複合施設をあらたに整備するため、八幡分庁舎建替事業に3カ年で総額12億3000万円、本行徳地区における公園整備に2カ年で同6億6600万円の継続費を設定している。
記者会見で、村越市長は、感染症対策や強靭な地域づくりなどを念頭に予算を組んだことを説明。「経費を絞り込むなど筋肉質でスリムな予算ができたと思う」と編成に自信をみせた。
新規事業では、八幡分庁舎等建替事業に1億3237万円を確保。併せて、八幡分庁舎建替事業に21~23年度の3カ年で12億3000万円、中央公民館解体事業に1億2000万円の継続費を設定する。うち建替事業費の年割額は、21年度8430万円、22年度5億2020万円、23年度6億2550万円。市では、八幡分庁舎および中央公民館の建て替えを計画。設計を8月~22年8月、解体を11月~22年9月に進め、22年10月~23年9月に施工する。
一方、継続事業では、地域コミュニティゾーン整備事業に16億5636万円を充当。併せて、6億6600万円の継続費を設定する。21年度は公園や少年野球場などを整備。併せて、隣接する水路の改修および道路の拡幅を進める。
また、スポーツ施設整備改修事業に3億3300万円を配分。スポーツセンター陸上競技場や青葉少年スポーツ広場の人工芝を張り替えるなど、安全なスポーツ環境を整備する。
公共下水道整備事業(雨水・汚染)には82億7083万円を配分し、市川南ポンプ場の本体工事に着手。宮久保地区をはじめとした11処理分区の汚水管渠布設工事を進める。市川南ポンプ場の本体工事の工期は9月~24年3月の予定。
橋梁長寿命化計画事業には2億4720万円を配分。塩浜橋など2橋梁の設計、2橋梁の修繕、30橋梁の点検に充てる。
このほか、電子市役所基盤整備事業に2億2973万円、都市計画道路3・6・32号整備事業に2億1569万円を盛り込んでる。