国交省補正 直轄266億、補助は229億円 激特の巴波川に3億円

[2021/02/04 栃木版]
 国交省は、2020年度第3次補正予算における都道府県別配分箇所を公表し、本県補助事業に229億0600万円、直轄事業には近隣県河川事業等を含め266億4800万円となった。直轄事業のうち道路は4号磯岡交差点改良と維持管理のゼロ国と合わせ16億3300万円、河川では鬼怒川や渡良瀬川の防災減災に特化、南摩ダム本体に着工した思川開発には67億0300万円。補助事業は、全体事業費を見直した408号宇都宮高根沢バイパスの進ちょくを図るため4億4000万円、栃木市の巴波川は激甚災害特別緊急事業に採択され3億円を配分している。      =2面に事業箇所と予算額

 今回の補正予算は、「国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策」に基づき、「ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現」「防災・減災、国土強靭化の推進など安全・安心の確保」の2本柱の予算化を図った。

 道路直轄事業の内訳は▽交通安全対策の4号磯岡地区交差点改良(上三川町)に1億0200万円▽4号維持管理には2億円▽4号笹原電線共同溝(下野市)が2億円▽▽改築の西那須野道路(那須塩原市)5億2000万円▽同矢板拡幅(矢板市)に1億円-となっている。

 直轄河川事業は、5河川の一般河川改修と維持修繕事業で166億1400万円。渡良瀬川下流の佐野市と足利市、塩谷町・宇都宮市・真岡市の鬼怒川の低水護岸整備、那珂川と小貝川では本県区間を含む維持修繕を実施する。直轄ダム事業には五十里・川俣・川治の鬼怒川3ダムと渡良瀬遊水地の堰堤維持等に2億0800万円を配分した。

 直轄砂防事業では、日光砂防事務所管内4カ所に10億5000万円。内訳は、火山砂防が大谷川床固と野門沢堰堤に6億5000万円、ゼロ国は鬼怒川流域砂防施設改築など2カ所で4億円となった。日光市足尾町の渡良瀬川河川事務所では、松木沢上流堰堤群の改築等3カ所に4億4000万円となった。

 補助事業のうち道路は、県事業で高規格道路の119号宇都宮環状北と408号が宇都宮高根沢、真岡宇都宮、真岡南の各バイパスの4車線化、294号二宮拡幅と東北道大谷地区スマートICアクセス路の都計道大通り駒生町工区の6カ所を合わせ12億2000万円。

 土砂災害対策道路整備は法面対策等を進めるため、日光市湯元の120号など4カ所で3億9000万円を配分。無電柱化は継続の119号住吉町(日光市)、294号旭町交差点(那須烏山市)の進ちょくを図る。橋梁長寿命化には7億9800万円を充て、修繕・架け替えなど21橋を予定した。

 県管理河川は激特の秋山川(佐野市)と巴波川など6河川に23億3000万円。武名瀬川(上三川町)は352号橋の架け替え、杣井木川(小山市)は調節池の整備を行う。

 交付金は県と全市町が対象。防災・安全交付金のうち加速化対策分が22事業で国費63億3339万円、通常分は3事業で6403万円。社会資本整備総合交付金の加速化対策分は9事業で国費13億2268万円、通常分は9事業に11億7890万円となった。

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