斎場拡張で4.3億円 骨格編成に(浦安市21年度予算)
[2021/2/3 千葉版]
一般会計の普通建設事業費は38億0755万円(前年度比59.3%減)で、補助事業が14億4265万円(同39.9%減)、単独事業が23億6489万円(同66.0%減)。
記者会見で、内田市長は、当初予算の編成にあたり、全事業をゼロベースで見直したことを説明。新規事業の県立特別支援学校誘致事業について、「県議時代から取り組んできた問題であり、市内の児童生徒が必要な教育が受けられるよう、早急に進めたい」と意欲を示した。
21年度の主要事業をみると、斎場拡張整備事業には、2カ年で総額4億3896万円の継続費を設定。葬儀の多様化や将来的な需要の増加に対応するため、式場などの増設工事に着手する。年割額は21年度1億2620万円、22年度3億1275万円。実施設計は梓設計が担当。22年度の供用開始を見込んでいる。建設関連の新規事業をみると、美浜南認定こども園改修事業には845万円を計上。老朽化した既存園舎の改修に向け実施設計を進める。
堀江ドック船舶等状況調査には457万円を配分。旧江戸川にある堀江ドックの再整備に向けて、沈船の状況などを調査する。
今川記念公園再整備事業では、工事費として8925万円を確保。防災機能を備えた公園に改修する。
新浦安駅北口バイパス整備事業には193万円を投じ、バイパス整備に向け、混雑状況の実態調査を進める。
新浦安駅南口交差点改良事業には1435万円を充て、駅南口ロータリー入口交差点における混雑緩和を目的に改良工事に着手する。
一方、継続事業では、幹線道路液状化対策事業に1億5774万円を配分。市道幹線7号および千鳥地区の規制困難交差点部の減災対策工事を進める。
日の出・明海地区前面海岸開放事業には1億2320万円を予算化。開放エリアを拡大するため、転落防止柵およびスロープ設置の実施設計および整備工事に充てる。
新橋周辺整備事業には6454万円を投じ、防災拠点となる多目的広場や境川沿いの防災避難路の整備に向けて用地を取得。多目的広場の基本計画・基本設計を策定する。
19年3月に始まった猫実A地区土地区画整理事業には12億4447万円を充当。移転補償業務や家屋調査、実施設計、道路や宅地の造成に取り組む。
クリーンセンター関連では、廃棄物処理施設長期包括責任委託事業費として、21~34年度の14カ年で限度額201億6300万円、ごみ処理施設延命化整備事業に伴う経費として、21~25年度の5カ年で同127億1254万円、ごみ処理施設延命化整備事業関連経費として、21~25年度の5カ年で同7469万円の債務負担行為を設定する。
第1期の長期包括責任委託事業の期間が満了することから、既存施設の延命化、統括マネジメント業務および運転・維持管理業務を民間事業者に委託する。委託事業者は公募型プロポーザルで選定。優先交渉権者を6月に決定する予定だ。
このほか、しおかぜ緑道改修事業に2億9443万円、橋梁長寿命化修繕および耐震補強事業に8857万円、市役所前周辺区間の無電柱化事業に6519万円を盛り込んでいる。