小山市新年度予算案 排水強化重点、建設費は80億円 じゃがまいた伝承館に計画費
[2021/02/02 栃木版]
小山市は1日、一般会計が前年度当初費5.0%減の639億5000万円となる2021度当初予算案を公表した。普通建設事業費は、36.6%減の80億3719万円。建設関連主要事業は、建設中の豊田中学校区新設小学校整備や市立体育館整備などのほか、豊穂川等の排水強化対策事業、じゃがまいた伝承館の整備基本計画、城山公園や間々田八幡公園の再整備、各種道路の整備、公共施設等総合管理計画や都市計画マスタープラン等の更新を挙げた。5月に開庁予定の新庁舎は、外構2期工事や現在の本庁舎の解体工事を実施する。 =2~3面に主要事業と予算額
21年度の予算の特徴は[1]新庁舎移転と公共施設の適正管理[2]「田園都市小山」の推進[3]排水対策の強化[4]産業・都市・教育基盤の整備[5]子育て環境の充実-。
重点事業の「協働によるまちづくりと誰もが活躍できる社会・ひとづくり」では、大谷地区中心施設に5億0064万円を計上し、21年度は用地取得や物件補償などを実施。S造平屋建て2000平方mの施設を、22~23年度にかけ整備する。
「持続可能な行財政運営と広域連携による行政・ひとづくり」では、5月開庁予定の新庁舎整備事業に6億0052万円を計上。開庁後に、外構2期工事や、現在の本庁舎および本庁別館の解体工事に着手する。
公共施設等総合管理計画の更新には、400万円。旧保健福祉センターは、空調と雨漏り改修で8766万円を計上。勤労者福祉施設の集約に向けた改修には、6700万円。市営住宅改修事業には、6996万円を計上している。
「未来を担う次世代の育成と学び・文化を育むひとづくり」では、屋上防水や体育館の屋根改修などを行う小中義務教育学校施設営繕工事に、3億0529万円を計上。じゃがまいた伝承館整備基本計画策定事業には、400万円を計上した。
「暮らしやすく住み続けたい地域の活力を生かしたまちづくり」では、都市計画マスタープランの更新などを行う都市計画利用調査事業に、1200万円を計上。小山駅周辺地区まちづくりプラン策定事業には、1000万円を計上。粟宮新都心第一土地区画整理事業には500万円を計上し、事業化に向けた調査を実施する。用排水路や農道整備を行う農地工作改善事業には、2億4978万円を計上した。
道路では、新設・改良事業に3億3096万円を計上。小山駅周辺地区・間々田駅周辺地区第3期・大谷地区の道路整備事業には、3億0589万円を計上。道路補修事業には、4億8000万円。都市計画道路3・4・101号城東線道路改良には、1億4442万円を計上した。
「魅力ある自然を守り伝統を継承するまちづくり」では、緑地保全・緑化推進・田園都市のまちづくりを目指す緑の基本計画の改訂事業に、300万円を計上。再整備事業を進めている城山(祇園城)公園には、伐採や法面保護工事などで2億6200万円を計上。間々田八幡公園には、池底改良、渡橋設置、トイレ整備などで8400万円を計上している。
「市民が生き生き安全・安心で健康なくらしづくり」では、排水強化対策事業に6億3574万円を計上。豊穂川では小規模樋管設計、大行寺橋・新川橋・大日橋で測量や設計を実施。放水路を整備予定の小山栃木排水路では、河道の詳細設計を実施。調整池を整備予定の立木排水路は測量を実施する。
特別会計では、墓園やすらぎの森事業が前年度当初比40.0%減の8880万円、与良川水系湛水防除事業が13.7%増の4890万円、小山東部第二工業団地造成事業が22.7%増の8億5200万円、テクノパーク小山南部造成事業が4.5%減の5億2100万円となった。水道事業の資本的支出は、39.4%増の22億6879万円、下水道事業の資本的支出は、13.7%増の50億0062万円となった。