営繕工事で週休2日 21年度までに5件発注(県土整備部)

[2021/1/27 千葉版]
 県土整備部は26日、営繕工事で週休2日促進工事を実施することを発表した。今年度から2021年度にかけて、工事5件を発注する計画で、同日、その初弾工事が公告された。週休2日実現に向け、受発注者が一体となって課題を確認し、その解決策を検討していく。

 建設業では、少子高齢化を背景に技術者や技能労働者の不足が懸念されているため、働き方改革の実現や職場環境の改善など、将来の担い手確保に向けた取り組みが求められている。

 このため、県営繕課は、営繕工事で労務費の補正などを試行する週休2日促進工事について、実施要領を定めた。今年度から21年度にかけて、県土整備部で発注する5件の工事を発注者指定方式により実施することを決めた。

 対象工事では、現場説明書などに「週休2日促進工事」であることを明記する。発注者は適切な工期を設定するとともに、受発注者間において工程を共有化し、週休2日が確保されるよう的確に管理する。

 今年度は、県長生土木事務所が公共公園整備(防災・安全)工事2件を発注する。対象工事は、長生の森公園・管理棟の建築工事と設備工事。このうち建築工事については26日、施工者を総合評価方式で選定する一般競争入札の手続きを開始した。茂原市の長生の森公園2期整備区域で、木造平屋232平方m規模の公園管理棟を建設する計画だ。

 21年度は工事3件を発注者指定方式で発注する。発注時期は、第1~2四半期を予定している。県営繕課は、21年度中に実施結果をとりまとめ、本格的な実施に向けた取り組みを検討する。

 なお、営繕工事週休2日促進工事の実施要領や積算方法など運用については、県営繕課のホームページに掲載している。

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