道路整備へPM導入 空港拡張で 高谷川沿いなど(芝山町)
[2021/1/26 千葉版]
芝山町企画空港政策課は25日、機能補償道路整備事業監理業務の委託事業者を選定する公募型プロポーザルを公告した。民間事業者のノウハウを活用するため、町では初となるプロジェクト・マネジメント(PM)方式を導入。仮称・高谷川(たかやがわ)沿い道路など機能補償道路の整備を進める。標準業務金額(業務規模)は3114万1000円、上限業務金額は3158万1000円程度(ともに税込み)。履行期間は4月1日~2022年3月31日。
町では、成田国際空港の更なる機能強化に伴い、廃止される町道に代わる機能補償道路(付替道路)の整備を計画している。同事業の事業主体は成田国際空港(NAA)。事業費は同社が負担する。
機能補償道路のうち、高谷川沿いの道路については、主要地方道八日市場八街線と国道296号および県道八日市場佐倉線を結び、町東部地域の南北軸を補完する、町の重要な水と緑のネットワーク軸になるものとして想定している。同社の委託を受けて、町では、21年度に予備設計(A)と路線測量、22年度に予備設計(B)に着手。第3滑走路が完成する28年度をめどに整備することにしている。
概略設計は三井共同建設コンサルタント・千葉事務所(千葉市中央区)が担当。対象地域は、高谷川の上流部で国道296号と交差する地区を起点に下流部の主要地方道八日市場八街線を終点とする延長約5.4km~約5.7km。履行期限は3月10日まで。
町では、土木技術職員が少ないことなどを念頭にPM方式を採用。各種まちづくり施策や関連計画との整合を図りつつ、事業の促進を図ることにした。
業務の対象範囲は町内全域。主な業務内容は▽現状把握と全体事業計画の整理▽測量・調査・設計等業務の指導および調整▽発注者および関連業務受注者間の調整▽地元協議、住民説明および関係行政機関協議・調整等の支援▽付替道路整備事業に伴うNAAとの協議・調整▽全体事業計画の把握および進捗状況の管理▽課題・リスクの整理および検討▽入札契約事務に対する支援──。
参加資格は、20年度芝山町工事等入札参加業者資格者名簿の「測量・コンサルタント」部門の資格業種「土木:道路」および「土木:河川砂防」の両方に登載され、建設コンサルタント登録規程・別表の「道路部門」および「河川、砂防および海岸・海洋部門」の両方の認定を受けていることなど。また、経験として、10年度以降に国または地方公共団体において、道路整備事業に関する監理業務、事業促進PPPまたはPMもしくはCM業務の完了実績を1件以上求めている。
参加表明書類を2月3日まで受け付け、審査後に技術提案書の提出を9日までに依頼。技術提案書を18日まで受け付け、評価(プレゼンテーションおよびヒアリング)を3月4日に実施。審査結果を10日に公表する予定だ。