発電設備の劣化診断 老朽化対策で設計プロポ(七ケ宿ダム)
[2021/1/20 宮城版]
国土交通省七ケ宿ダム管理所は、同所が管理運営している管理用発電設備の劣化診断や精密点検と、電気負荷設備の健全度評価や老朽化対策案の作成について、「七ケ宿ダム電気設備設計業務」として簡易公募型プロポーザルで一括委託する。19日付でプロポの手続きを公告しており、2月17日まで参加表明書と技術提案書を受け付け、審査して委託先を決定する。
七ケ宿ダムは竣工してから30年近くが経過する。水車や発電機、監視操作卓、閉鎖配電盤などで構成する管理用発電設備(%2別表参照%1)は更新時期を迎えつつあるため、今回委託する業務で劣化診断の実施や精密点検の項目整理、その作業工程の作成を行う。
併せて、照明設備や配電設備、受変電設備、配電線などの電気負荷設備を対象に、健全度評価と老朽化対策案の作成に関する設計をまとめる。業務の履行期間は10月19日まで。
プロポの参加資格は、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。技術提案を求める評価テーマは「電気負荷設備の健全度評価時の着目点と手法」について。
同業務はBIM/CIM活用業務(受注者希望型)の対象案件で、BIM/CIM活用における受発注者間の情報共有において「段階確認書」を活用する試行業務になっている。
七ケ宿ダムは、阿武隈川水系白石川(七ケ宿町)に阿武隈川総合開発の一環として建設された中央コア型ロックフィルダム。総貯水容量は1億0900万立方m。有効貯水容量は9950万立方m。貯水池容量の内訳は、利水が6450万立方m、治水が3500万立方m。ダムの高さは90m。1991年10月に竣工した。