道路防災6カ所を設計 点検と一括し年度内入札(仙台河川国道)

[2021/1/19 宮城版]
 国土交通省仙台河川国道事務所は、3月までに「宮城地区法面等防災点検設計業務」と「三陸道法面等防災点検業務」を一般競争入札で委託する。宮城地区の業務では、道路防災施設490カ所の点検と6カ所の設計を一括して委託する。2件とも2021年度分の業務だが、早期発注の対象案件となっており、3月までに入札手続きを公告する。履行期間はともに11カ月。
 宮城地区の業務で設計を作成する道路防災施設は、古川管内の重力式擁壁が1カ所、鳴子管内の大型ブロック積み擁壁が1カ所、石巻管内と気仙沼管内のアンカー付き法枠が1カ所ずつ、石巻管内と気仙沼管内の落石防護柵が1カ所ずつ。いずれも一般国道に新設する施設となる。
 三陸道の業務は、106カ所を点検するとともに、新たに開通してまだ点検を行っていない250カ所の防災カルテを作成する。
 同事務所は本年度、「宮城地区防災点検設計業務」を大日本コンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)に委託した。業務委託に当たっては昨年6月4日に一般競争入札を開札し、同社が3650万円で落札した。予定価格は4551万円だった。
 この業務では、一般構造物8カ所の詳細設計と、道路施設598カ所の点検、測量、地質調査を一括してまとめる。履行期間は21年3月30日まで。
 詳細設計の対象施設は、大崎市鳴子地区の擁壁が2カ所、気仙沼市唐桑地区と登米市津山地区、鳴子地区の法枠が1カ所ずつ、鳴子地区の雪崩予防柵・吊り柵が2カ所、気仙沼市本吉地区の落石防護柵が1カ所。
 これら8カ所の施設は、昨年度の点検時に改修、または新設の必要性が認められたため設計に着手する。ただし、本年度の点検で異常が見つかり、緊急性が高いと判断すれば、そちらを先行して工事する可能性もある。

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