揚水機場4カ所を保全 登米市内/来年度から計画調査(県東部振興)
[2021/1/16 宮城版]
県東部地方振興事務所は、基幹水利施設のストックマネジメントとして、2021年度から登米市内の揚水機場4カ所で事業化に向けた計画調査を進める意向だ。ストックマネジメントではポンプのオーバーホールや電気盤の更新、建屋の補修などを予定しており、新年度と22年度で調査し、23年度の事業採択を目指す。工事は複数年かけて実施する見通し。
調査対象の4カ所は▽金谷▽田畑▽中埣第2▽渋江──揚水機場で、いずれも登米吉田土地改良区が管理している。金谷揚水機場は、ポンプが口径1000mm×2台の金谷と、600mm×1台の薬師、600mm×1台の小島の計4台となる。
それ以外のポンプ台数は、田畑が1350mm×2台と600mm×1台、中埣第2が600mm×2台、渋江が500mm×1台となっている。
4カ所ともポンプを分解・修理して再設置するほか、電気盤や電動機、減速機などを交換する。渋江は水路の入れ替えも行う。水路は管径450~800mmのヒューム管。
渋江は防災減災調査、それ以外の3カ所は基幹水利施設整備事業(基幹水利保全型)での事業採択を目指す。
同事務所ではストックマネジメント以外に、河川応対として、21年度に壇の前地区(登米市)の排水樋管とゲート樋門の補修、22年度に樫崎地区(石巻市)の大網樋管の補修、23年度に渋川地区(登米市)の樋管補修について事業化を目指している。
壇の前地区の樋門ゲートは幅2.1m×高さ2.1m×延長31.8mの規模。各地区の樋管はコンクリートの開いた継ぎ目などを補修する。
農地整備(ほ場の区画整理)事業に関しては、登米市内に位置する籠壇地区の35haと、内ノ目地区の30haを対象に、将来的な事業化に向けて地元と調整している。