第4四半期に137件発注 栗原IC整備で初弾工事(宮城県出納局 発注予定)
[2021/1/7 宮城版]
宮城県出納局は2020年度第4四半期の発注予定を発表した。1月1日時点で建設工事137件、建設関連業務84件の発注を見込んでいる。東北自動車道とみやぎ県北高速幹線道路(県北道)との交差部に新設する仮称・栗原インターチェンジ(IC)について、本年度中に初弾の道路改良工事を発注する。
宮城県が更新した発注予定によると、第4四半期に発注する予定価格が250万円以上の建設工事は137件(本庁33件+出先機関104件)。前年同期より61件減少し、年度当初の公表から940件が発注済みになった。
137件のうち、発注量が多い土木部は53.3%に当たる73件(本庁13件+出先機関60件)を所管している。このほか、農政部は13件(出先機関のみ)、水産林政部は26件(出先機関のみ)、企業局は5件(本庁1件+出先機関4件)を所管している。
栗原ICの新設に関し、これまで建設地の測量や設計などを取りまとめてきた北部土木事務所栗原地域事務所は、発注予定に初めて同IC関連の工事を記載した。1月中に「萩沢(仮称栗原IC)道路改良工事」の一般競争入札を公告する予定だ。
同ICは東北道と県北道が立体交差する栗原市築館萩沢地区に建設が計画されている。宮城県とNEXCO東日本が共同で整備する。初弾工事では建設場所となる農地を対象に、延長1770mの仮設道路や畦畔の設置などを行い、現場のヤードを確保する。概算工事費は7000万円を見込んでいる。
道路工事では土木部道路課が「横倉道路改良工事」の一般競争入札を1月中に公告する予定。角田市横倉地区を通る国道113号について、延長200mを改良する。概算工事費は2億円。
橋の工事では、東部土木事務所が「尾の崎橋橋梁災害復旧(旧橋撤去)工事」を1月中に発注する方針。地盤改良など難工事が強いられた県道釜谷大須雄勝線・尾の崎橋(石巻市尾の崎)の災害復旧について、新橋の供用後に橋長152mの既存橋を解体撤去する。工期は約15カ月、概算工事費は4億円を見込む。
橋の工事ではほかに、北部土木事務所が「涌谷大橋橋梁耐震補強工事」を発注する。県道涌谷田尻線の構造物として涌谷町役場の近くに架かる同橋に関し、床版の補強や伸縮装置の交換などを行う。
2024年の多賀城創建1300年に向けて、土木部営繕課は「特別史跡多賀城跡附寺跡構造復元展示棟新築工事」を2月に発注する。政庁南側エリアの復元に関し、木造平屋170平方mの附寺跡(つけたりてらあと)の展示棟や東屋を建設する。
設備関連の工事では、船形の郷(旧船形コロニー)の第2期事業として土木部設備課が▽船形の郷C棟・活動棟改築電気工事▽同衛生工事▽同空調工事──の3件を1月中に入札公告する。木造一部S造平屋3663平方mの居住棟(C棟)と、S造平屋1983平方mの活動棟の2棟分を施工する。本体工事についてはC棟を橋本店(仙台市青葉区)、活動棟を奥田建設(同)が受注している。