新設校で基本設計 21年度予算の要求概要(千葉市)

(2021/1/7 千葉版)
 千葉市は、2021年度各局予算要求の概要を公表した。新庁舎や新清掃工場の整備を推進するほか、幕張新都心若葉住宅地区の新設校建設に向けた基本設計や、次期最終処分場の調査・検討などに着手する方向性が示されている。今後の予算編成スケジュールをみると、市長報告・査定を経て、財政局長が内示。市長復活査定・示達などを経て、2月中旬に予算案を公表する予定だ。

 見積額は、各事業の所管局長が、来年度の事業に必要だと思われる経費を市長に要求した額となる。一般会計の見積総額は4943億8800万円となり、対前年度予算比で6.6%増。このほか、特別会計予算は対前年度予算比3.6%増の3344億4300万円、企業会計予算は同3.6%増の915億5700万円となっている。

 主要事業をみると、新清掃工場の整備で17億0400万円を要求。北谷津用地で旧清掃工場の解体や土壌汚染対策などを進めるほか、新港用地で施設基本計画を作成する方針だ。廃棄物処理施設関連ではこのほか、塵芥汚水処理場の建替に向けたPFIアドバイザリー業務や、次期最終処分場の施設規模や建設候補地の調査・検討などにも着手したい考えだ。

 新設校建設の見積額は1億6000万円。住宅開発が進む幕張新都心若葉住宅地区で、良好な教育環境を確保するため、新設校を建設する計画。基本設計を進めていく。

 特別史跡加曽利貝塚の整備では3億1600万円を求めた。団体利用者が休憩できる便益施設の新築、野外観覧施設の展示改修を実施する。併せて、新博物館の整備手法や運営方式などを検討し、基本計画をとりまとめる。

 土木関連では、都市計画道路の「磯辺茂呂町線」に15億8900万円、「塩田町誉田町線」に14億4300万円、花見川に架かる2橋の架け替えに4億9400万円を要求している。

 下水道関連では、将来人口減少に伴う汚水量の減少を考慮し、将来に見合った施設に再構築が必要であるため、老朽化した施設の規模の見直しや統廃合を推進する。印旛統合ポンプ場で基本設計を進めていく方針だ。

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