年明けに実施設計発注 鹿沼東5街区で分譲17.6ha 県企業局
[2020/12/26 栃木版]
県企業局は、鹿沼市の(仮称)鹿沼東工業団地約24.3haの基本設計をまとめ、5街区に分け17.6haを分譲する計画だ。メインの幹線道路は南側の国道121号からアクセスするほか、鹿沼工業団地に接する北側に調整池、周囲は既設の山林を活用した緑地帯で覆う。事業費には44億7000万円を試算した。基本設計は、栃木都市計画センター(宇都宮市)が担当。同局地域整備課によると、年明けの1月には公共施設等を具体化するための実施設計と物件等移転調査業務を発注する見通しを示した。
基本設計によると、5街区の面積は1街区4.3ha、2街区2.5ha、3街区1.9ha、4街区4.5ha、5街区が4.4ha。
121号に合流する幹線道路は、南西から北東に1街区と5街区の間、地区中央を縦断。幅員は両側歩道の12mで、中央部で3方向に分かれ、3方向の街区道路の幅員は片側歩道の9.5mで計画した。調整池の面積は約1万3650平方mとし、流末先は隣接して流れている準用河川植竹川。
同地区の現況は北側が山林、南側は農地に利用されており、一部宅地が点在している。事業化決定を受け今年度は、市街化区域への編入と工業専用地域への用途変更手続きを進め、21年度からの具体的な整備に備えていく。
21年度は実施設計や用地調査を行い、用地買収などを進め、造成等工事の着手を目指す。造成のための地質・土質調査は芙蓉地質(宇都宮市)、用地調査を総研(同)が落札した。
新産業団地は、さつきロードから続く121号沿いで、既設の鹿沼工業団地南側の24.3ha(深津字下台原・字芝原内)。同地は東北自動車道鹿沼ICに至近。また、さつきロードと宇都宮環状道路等を経由すると、北関東自動車道宇都宮上三川ICや壬生ICにもアクセスが可能な交通利便性の高い地区として、市は産業団地の整備を決めた。