中学校移転へ設計 東洋学園大跡 校舎など改造(流山市)
[2020/12/18 千葉版]
市は当初、児童数の急増に伴い、木地区右岸調整池の候補地に小学校を新設することを計画、24年度の開校を目指していた。だが、調査の結果、地盤造成などに時間がかかり、24年4月の開校に間に合わせることは難しいことが判明。
そこで、その代替案として、児童生徒らの通学距離などを考慮し、現在の南流山中学校を小学校として使用。南流山中学校を東洋学園大学旧校舎へ24年4月をめどに移転することにした。
12月の補正予算では、設計委託料として3カ年の継続費を設定、移転先用地・建物買収事業費として4カ年にわたる債務負担行為を追加した。債務の限度額は40億3476万円(別途事務費および利子相当分)。跡地取得に伴う議案は、来年3月議会に上程する。
東洋学園大学旧校舎(大字鰭ケ崎1662番地の1ほか)の主な施設は、校舎棟8棟と体育館2館。延床面積は3万0775平方m。1979~98年に建設された。
敷地面積は約4万9900平方m。用途地域は第1種中高層住居専用地域。建ぺい率は50%、容積率は100%。地域地区は第1種高度地区(12m)。地区計画は東洋学園地区地区計画。
業務内容は▽現地調査▽基本設計▽プールなどの実施設計(積算含む)▽測量──。校舎棟や体育館、武道場、調理場、付属施設、外構、グラウンドを改修、屋外プールと体育倉庫、駐輪場を増設する。
各業務の履行期限は、既存施設の調査報告書が21年6月30日。基本設計が同11月30日。基本設計に基づく工事費概算書が同9月中旬。実施設計・積算が22年7月25日。
委託費の各年度の限度額は、20年度631万円、21年度1億4003万4000円、22年度3567万6000円。
応募条件は、同業務を実行する能力を有する単独企業あるいはグループ。参加資格は、市の20・21年度の入札参加資格者名簿(測量・コンサルタント:建築一般)に登載され、代表企業は過去5年以内に学校での建築工事に関する建築設計業務の実績があることなど。
参加表明書を21年1月4日~12日を受け付け、書類審査の結果を22日に発表。提案書を2月22日~3月4日に受け付け、17日にプレゼンテーションを実施。選定結果を3月19日に発表する予定だ。