県道路公社 2月に2分割で解体工 日塩3カ所の料金所
[2020/12/11 栃木版]
県道路公社は、11日から無料化に移行する日塩有料道路の料金所の解体撤去工事を実施する。料金所は龍王峡ラインに上滝料金所、もみじラインには藤原と塩原料金所とともに、これら3カ所の料金所にはRC造平屋建ての管理棟が設置されており、両施設とも解体する計画。同公社施設管理部によると、料金所付近は冬期に降雪が見られ、3カ所を2件に分け、積雪の無くなる春先から工事に着手できるよう、2月を目途に発注を計画しているとした。工事実施に伴う積算業務は、とちぎ建設技術センター(宇都宮市)が担当している。 =2面に関連記事
日塩有料道路は、鬼怒川温泉エリアと塩原温泉エリアを結ぶ、標高1000mを超える高原道路。高度経済成長期を経て観光需要の広域化が進み、両地区を結ぶ道路の必要性が高まった。1970年に工事に着手、72年10月1日には現在のもみじライン27.5kmが有料道路として開通した。建設費は約19億円。
藤原と塩原料金所の設置は、供用時の72年度。その後、もみじラインに林道が合流するようになり、塩原料金所を藤原側に移動させている。
沿線にスキー場などが増え、利用者の増加によるアクセス道路の渋滞が激しくなり、もみじラインに接続する国道121号のバイパスを整備。2002年3月25日に、龍王峡ラインとして2.8kmが開通した。2.8km区間はトンネルと鬼怒川を渡河する橋梁など大半が構造物となっている。建設費は約32億円で、日塩有料道路30.3kmの建設費は約51億円。
龍王峡ラインの上滝料金所は、塩原側に向かうトンネル南側に設置。料金所と関係者等の駐車場、RC造平屋建ての管理棟が設置されている。
管理棟は無料化に伴い、管理を引き継ぐ県日光土木事務所と県大田原土木事務所が、存置の必要無しと判断したため、解体を決めた。
同公社が公表している発注見通しによると、日光市藤原外地内の料金所撤去及び舗装工事の工期に5カ月、指名競争で発注するとした。那須塩原市塩原地内の料金所撤去及び舗装工事の工期は4カ月、指名競争を適用する。また、別発注で無料化に伴う標識修正工事を実施する。