約11億円で山庄建設 志津川に道の駅を建設(南三陸町)
[2020/12/3 宮城版]
南三陸町は2日、道の駅(伝承施設等)新築工事の一般競争入札を開札し、山庄建設(南三陸町)が11億3000万円で落札した。予定価格などは追って公表する。町議会12月定例会で工事請負契約の承認を得て本契約となる。同工事では、志津川字五日町に道の駅施設を建設し、駐車場などを整備する。建築、電気設備、機械設備、外構の一括施工で、工期が2022年2月25日まで。
道の駅施設は、S造2階建て延べ1417平方mの規模で、震災伝承スペースや展望デッキ、交通や観光に関する情報発信スペース、トイレなどを配置する。主な設備はペレットストーブなどを設ける。外構工事では約60台程度の駐車場、駐輪場、交通ターミナル、緑地などを整備する。
この工事は一度入札不調になったことから、再入札に当たって案内サインや電気自動車用充電設備の設置、外構の細かな工事などを追加した。一般会計10月補正予算では、道の駅建設事業として工事費に1億6000万円、工事監理業務委託費に200万円を計上し直すとともに、2020~21年度で限度額12億3800万円の債務負担を設定し直した。
道の駅施設の新築基本・実施設計業務は、外構と一括して隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)に委託した。
志津川地区の道の駅は、全体の敷地面積が約3.1haで、この中には既存の「南三陸さんさん商店街」などが含まれる。今回の工事では、同商店街などを除く約1haのスペースを活用して道の駅施設などを建設する。