大規模改修に10億円 矢本のコミュニティセンター 補正予算案で債務負担(東松島市)
[2020/11/28 宮城版]
東松島市は一般会計12月補正予算案で、市コミュニティセンター大規模改修事業に限度額10億0030万円の債務負担を設定した。期間は2020~21年度。市議会12月定例会で予算案が可決されれば、来年1月に大規模改修工事の一般競争入札を公告する考え。工事は建築、電気設備、機械設備を一括発注する。市議会2月定例会で請負契約の承認を得て、来年3月の着工、2021年度内の完成を目指す。
同センターは矢本字大溜1-1に位置しており、建物がRC造2階建て延べ2655平方mの規模。大規模改修工事は、外壁の張り替え、防水シートを含む屋根の改修、空調設備の入れ替え、音響設備と照明・舞台装置の更新、受変電設備の改修、内装の補修、段差の解消、可動席の修理、トイレの改修などを行う。
12月補正予算では、本年度分の工事費に3億9576万円、工事監理業務委託費に436万円を計上。このため、債務負担の限度額は、本年度に支出した場合、次年度以降の額(6億0018万円)とする。
大規模改修に向けては、調査業務を楠山設計(仙台市青葉区)に委託。基本・実施設計業務は相和技術研究所(東北支社・仙台市宮城野区)がまとめた。
同センターの建物は、1991年に建設されてから25年以上が経過し、老朽化している。電気ケーブルやエアコンなどは耐用年数が超過している。外壁タイルの落下や多目的ホールにある可動席の不具合などが問題となっている。
建物の1階には約400人収容の多目的ホール、ステージ、控室、集会室、談話室、事務室、トイレなど、2階に映写室、創作室、調理実習室、会議室、研修室、トイレなどが配置されている。敷地内には駐車場や野外ステージが設けられている。工事中は休館する予定だ。