校舎借上に債務5・2億円 保育施設で設計着手(八千代市補正予算)
[2020/11/25 千葉版]
八千代市(服部友則市長)の一般会計補正予算案は7億8073万円を追加し、補正後の総額を823億0507万円とする。みどりが丘小学校における児童数の増加に対応するため18教室分の校舎をリース。老朽化が進んだ高津南保育園や、新築する阿蘇学童保育所の設計に着手する方針だ。
補正予算の詳細をみると、市庁舎建設事業では、市庁舎整備事業支援アドバイザリーおよび家屋調査業務委託料約1500万円を減額するとともに、新庁舎建設予定地買収に伴う経費として約5億5000万円を追加。庁舎建て替えに向けて、駐車場として使用している借地4459平方mを取得する。
高津南保育園建設工事基本設計および実施設計業務委託料には1229万円を計上し、併せて、同額の繰越明許費を設定。耐震性や老朽化などの課題解消を目的に、道路を挟んだ近隣用地への建て替えを進める。延床面積は約600平方mを想定。
「阿蘇・米本地域義務教育学校」関連では、阿蘇中学校を改修、施設一体型の小中一貫校(義務教育学校)を2022年4月に開校するため、用地確定測量業務委託料として1287万円、米本小学校と米本南小学校の空き教室で運営している学童保育所の新設に向け、仮称・阿蘇学童保育所建設工事実施設計業務委託料に696万円を計上。併せて、ともに同額の繰越明許費を設定する。
学童保育所の規模は2階建て延べ約400平方mを想定。建築面積は約200平方m。
統合校となる阿蘇中学校では、小学校低学年向けに普通教室の黒板や手洗い場、階段を改修するほか、小学校の教育課程にあわせた特別教室の改修、昇降口の新設、トイレの乾式化と浄化槽の更新などを予定。工事費は21年度の当初予算で確保し、22年4月の開校に向けて改修に着手する。
阿蘇・米本地域義務教育学校改修工事実施設計業務は、鈴木建築設計事務所(松戸市)が担当している。
勝田台駅南口駅前広場整備事業では、駅前広場設計業務委託料約2400万円を減額。併せて、ほぼ同額の整備工事費を計上する。駅前広場整備詳細設計業務は、オリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)が担当している。
津・緑が丘地域の、みどりが丘小学校増築校舎借上には、限度額5億2600万円(別途税額加算)の債務負担行為を追加。児童数の増加に対応するため、予備の6教室を含む計18教室分の校舎をリースにより整備する。期間は20~36年度の17カ年。
また、都市公園等管理業務委託に限度額1億8979万円(別途税額加算)、道路舗装維持補修工事に同5454万円(同)の債務負担行為を設定する。期間は2件とも20~21年度の2カ年。
補正予算では、このほか、八千代台文化センター床改修工事費に652万円を予算化。
勝田台駅南口エレベーター設計費補助金に2000万円、保健センター冷温水発生機更新工事に2134万円、八千代台東南公共センター空調更新工事に3300万円、八千代ふるさとステーション駐車場増設工事に2872万円を計上、併せて同額の繰越明許費を設定する。
八千代ふるさとステーション駐車場増設工事では、約230台が収容できる約5000平方mの駐車場をあらたに整備する。
水辺拠点整備事業では、開発行為許可の申請手続きを進めている阿宗橋周辺整備工事を延期。工事費として計上していた7966万円を減額する。阿宗橋付近では、県による護岸など基盤工事がすでに完了しており、20年度は市が、駐車場やトイレ、東屋、ベンチ、サイクルラックなどを整備する計画だった。
一方、水道事業会計補正予算案では配水管布設工事に2929万円、公共下水道事業会計補正予算案では、下水道管渠等清掃業務委託に1717万円、人孔鉄蓋修繕に2765万円の債務負担行為を追加する。
また、公共下水道事業会計補正予算案では、雨水管渠整備事業(八千代1号幹線浸水対策管渠布設工事)に伴う継続費を総額19億1202万円とする。増額分3億6536万円は、21年度に支出する。