給食センターの整備検討 来年度に基本計画委託(石巻市)

[2020/11/26 宮城版]
 石巻市は2021年度から2カ年かけて、学校給食センターの整備基本計画を作成する。21年度当初予算に計画策定支援業務の委託費を計上し、上半期に同業務を委託する考え。基本計画には今後の学校給食センターのあり方や、新センターを建てる場合の候補地、規模、建設手法などを盛り込む見通し。23年3月末までの計画策定を目指す。
 市内には▽住吉▽河北▽河南▽東──学校給食センターの4カ所が設けられている。各センターの概要は別表の通り。
 市は2015年度に学校給食センターの整備基本構想をとりまとめており、次のステップとして基本計画の策定に着手する。基本計画は2カ年かけてまとめるため、21年度当初予算で計画策定支援業務委託費の債務負担を設定する見込み。
 基本構想では、築30年以上が経過し老朽化している住吉の廃止や、河北と河南について児童数や生徒数の推移を見ながら統廃合や延命化を検討することになっている。
 住吉は構想段階で、2018年度以降を目安に廃止する考えだったが、想定より児童数が減らないこともあり、廃止した分を他の3センターで賄うことが困難と判明。住吉の分を引き受けるために河南や河北を改修することも検討したが、稼働しながらでは十分な工事期間が確保できないため、廃止できないまま今に至っている。
 このため、現時点では新たな給食センターの整備が必要になると見ている。東は2016年8月末にオープンしたばかりでまだ新しいため、特に手を付けることは考えていない。将来的には東ともう1カ所の2カ所程度に集約することが望ましいと考えている。
 基本計画では、基本構想を検証した上で今後の給食センターのあり方を整理し、統廃合などを検討する。併せて、新センターに関する建設候補地の調査、施設規模、概算事業費、建設手法などをまとめる。建設手法はPFIなどの活用も視野に入れている。
 新センターを建てる場合のスケジュールなども基本計画に盛り込むため、23年度以降の動きはまだ明らかになっていない。
 給食センターの調理業務については、東を除く3センターの業務を来年4月から民間委託する。12月補正予算案では、業務委託費の債務負担を設定する。予算が可決されれば、年明けに民間事業者の公募を開始する予定だ。

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