分流化へ施策検討 金ケ作処理区163ha(松戸市)
[2020/11/18 千葉版]
市街化区域の公共下水道は、高塚新田地区を除き、24年度までの概成を目指して整備を進めている。市の下水道は、「手賀沼流域下水道」と「江戸川左岸流域下水道」の2つの流域下水道で処理する計画だが、金ケ作処理区は、単独公共下水道として合流方式により処理している。
将来的には、同処理区全域を分流化し、江戸川左岸流域下水道へ編入。1960年に供用を開始した金ケ作終末処理場(常盤平)は廃止することにしているが、市では、金ケ作終末処理場の老朽化が顕著であることから、分流化の早期実現を目指している。分流化の手法については、既存合流管を汚水管または雨水管として利用することを想定している。
そこで、同業務では、分流化を具体に進めるためのハード・ソフト両面の施策を検討し、分流化事業のロードマップを作成。同処理区の流域下水道編入に向けた処理場施設の概略施設を検討してもらう。
対象エリアは、常盤平松葉町地区ほか。検討区域は、金ケ作処理区約163ha。
主な業務は▽分流化の検討▽分流化のための施策検討▽分流化事業のロードマップ作成▽流域下水道編入に向けた施設概略検討▽報告書作成・打合せ──など。
このうち、施設概略検討では、江戸川左岸流域下水道への晴天時の最大汚水量(1Q)先行受け入れと、金ケ作終末処理場の簡易処理機能の残置による運用を図ったうえで分流化事業を進めていくことも視野に入れた施設計画を検討する。
参加資格は、20・21年度松戸市入札参加業者資格者名簿の「測量・コンサルタント」部門「土木:下水道」に登載され、過去10年以内に官公庁発注の合流式下水道の分流化または改善に関する計画検討業務を履行した実績があることなど。
入札参加申請を19日まで受け付け、競争参加資格確認を25日に通知。入札書を12月3日~8日に受け付け、9日に開札する予定だ。