公民館と児童館を複合化 下増田地区に新設へ 事業費約9億円(名取市)

 名取市は下増田公民館と下増田児童センターの複合化を検討しており、20日開会の議員協議会に計画概要や整備スケジュール案を示した。複合施設は両施設を合築のうえ移転改築するもので、下増田小学校西側の約6300平方m(※%2別図参照%1)の敷地を建設候補地としている。施設規模はRC造2階建て延べ1800平方m前後を想定し、総事業費は9億円規模を見込む。合築により建設費を抑えられ、世代間交流なども期待できる。地区検討会などで市民の声を十分に拾い上げ、21年度に設計を固め、22年度の着工、23年5月の開館を目標とした。
 下増田公民館は1981年、下増田児童センターは2016年に開所。美田園7丁目の敷地5966平方mに隣り合うように建てられている。両施設のある下増田は、1980年代から約3倍に人口が増加している地区。もともと公民館は手狭で老朽化も進み将来的な大規模修繕など維持管理費の負担が見込まれ、児童センターも利用児童数が増加しており、手狭となっている。
 このような状況のため、地区住民から合築し複合施設とする提案を受け、その可能性について市役所内部で協議を進めてきた。合築による建設費の低廉化や見守り効果、両施設協働による効果的な事業なども期待でき、今回、構想を議会に説明した。
 新しい施設の建設は、両施設の道路を挟んだ南側にある下増田小学校校庭の一部と、隣接する市有地を合わせた約6300平方mの敷地を想定。延べ床は公民館が約1000平方m、児童センターが約800平方mを確保する。諸室の構成は市民の意見を踏まえる方針で、災害時の避難所機能を想定して2階建てとし、エレベーターや交流スペース、園庭などを設ける見通し。
 今後のスケジュール案は、12月中旬ごろから市民らで構成する地区検討会を開いて基本的な計画素案の作成を進め、新年度予算に設計委託費を盛り込む。実施設計までを同年度内にまとめ、22年度当初予算に建設工事費を措置し、第2四半期の着工を想定している。23年5月の開館を目指す。

移転予定地 位置図

移転予定地 位置図

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