年明け 増改築工事を公告 S造一部2階建て2088平方m 大河原中学校の体育館(大河原町)
[2020/11/14 宮城版]
大河原町は敷地内に増改築する大河原中学校の体育館について、年明け1月にも工事の一般競争入札を公告する予定だ。施設は校舎南側にS造一部2階建て延べ2088平方mの規模で建てる。工事は整地や防災備蓄倉庫なども含め建築・設備を一括で発注する見通し。建設費は工事監理費を合わせ8億7320万円程度となる見通し。このほど設計策定に伴いパブリックコメントを開始した。新体育館完成後には、旧施設解体のほか、駐車場、テニスコート場などの屋外施設整備を順次進めていく。
東町1丁目にある大河原中学校の体育館は、校舎北側に1964年11月に建てられた。規模はS造平屋一部2階建て延べ1156平方m。同校は建設当初予から大幅に生徒数が増えており、体育館は手狭な状況で使い続けている。また築56年が経ち、施設の内外壁や設備などが老朽化していることから、新たに防災機能を有した施設として増改築を進める。
新しい施設は校舎南側にある現テニスコート場に建てる。県道沿いの位置で避難時の利便性も考慮した。この敷地西側に新体育館、東側に利用者用の駐車場を整備する。
新施設は1階に1235平方mのアリーナ、部室、トイレ、体育用具室、ステージなどを配置。2階には卓球スペース、ギャラリー、ミーティングルームを備える。防災・災害対策では、基礎を1mほど高くして浸水に備えるとともに太陽光パネル・蓄電池を設置する計画だ。
想定される工事発注スケジュールは、12月補正予算に工事費を計上し可決後、2021年1月早々に一般競争入札を公告、町議会3月会議への請負契約議案の上程を目指す。21年度に本格化させ、22年度当初の供用開始が目標だ。体育館の増改築事業の設計業務は桂設計(仙台市太白区)が担当している。
施設完成後には、旧体育館を解体する。この跡地は将来の校舎建て替え用地として確保しておく方針で、その間はテニスコート場や駐車場として活用する。コート隣接には部室兼防災備蓄倉庫や屋外トイレなども建設する計画となっている。
来年度以降のスケジュール案は、21年度にこれら屋外施設の調査・設計業務を委託し、22年度に旧体育館の解体や新体育館側の駐車場整備、翌23年度から跡地の新テニスコート場、トイレ、駐車場整備などを順次進める見通し。
屋外施設も含め体育館増改築関連の総事業費は、9億9420万円を試算している。