CCRCが本格始動 日本初の大学連携型 長柄・リソルの森

[2020/10/7 千葉版]

「リソルの森」の中心部に位置する計画予定地

「リソルの森」の中心部に位置する計画予定地

 長柄町の体験型リゾート施設「Sport&Do Resortリソルの森」で、千葉大学と連携した、日本初の大学連携型CCRC事業「ウェルネスリタイアメントコミュニティ」構想が本格始動する。「リソルの森」の中心部に位置する約6600平方mのエリアに戸建のヴィラによる、歩きたくなるまちづくりを進めていく方針だ。

 「ウェルネスリタイアメントコミュニティ」は、国が推進している「生涯活躍のまち・日本版CCRC」構想に、千葉大学の“知的財産と機能”、長柄町による“地域社会との協働”、「リソルの森」が持つ“緑豊かな自然環境や本格的なスポーツ・レクリエーション施設”を加えた、国内でも例のない「大学連携型CCRC」を目指すプロジェクト。

 計画予定地は、「リソルの森」の中心部に位置する約6600平方mのエリア。中房総で最も高い標高約106mの高台にあり、堅固で安定した地盤のため、自然災害にも強いエリアとなっている。大自然に囲まれた「リソルの森」の中に、セキュリティを強化した、部外者は入れないゲーテッドコミュニティを計画。住まいは、ニューノーマルの時代に合った戸建のヴィラタイプの住居を予定している。

 千葉大学と健康増進や生涯学習で連携し、ハード面では、ランドスケープデザインの設計や、健康・環境に配慮した建物プランの設計、歩きたくなるまちづくりの実現を目指す。ソフト面では、生涯学習プログラムなどの “学びの機会の創出”や学生との交流を積極的に行うなど、「大学連携型CCRC」ならではの、ここでしかできない街づくりを進めていく。

 長柄町版大学連携型生涯活躍のまち推進事業(CCRC)は、地域再生計画に認定されている。長柄町では、豊かな自然環境と首都圏からの地理的優位性を強みとして、「リソル生命の森」を中心とする地域資源と、千葉大学がもつ知的資源を最大限に活用した「長柄町版大学連携型生涯活躍のまち」を地方創生に向けた重要施策として位置付けている。

 CCRC構想は、東京圏をはじめとする地域の高齢者が希望に応じて地方に移り住み、多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療や介護を受けることができるような地域づくりを目指すもの。県内ではこのほか、旭市や匝瑳市、鴨川市、御宿町などでも整備・検討が進んでいる。

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