雨水貯留管の新設検討 原町東部排水区の浸水対策(仙台市)
[2020/11/6 宮城版]
仙台市は、新たに原町東部排水区(宮城野区)の下水道浸水被害軽減総合計画を策定する。雨水貯留管と地下調整池4カ所の新設事業を盛り込み、2021年3月までに国土交通省に提出する。JR仙台駅西口エリアに次いで原町東部地区で浸水対策を重点的に推進する。市は国道45号北側の対策強化を先行し、21年度事業で設計に着手する見通し。
同計画は、都市機能が集積した地区の浸水対策が対象となる。市はJR仙台駅西口エリアに次いで同排水区を対象に計画策定業務に着手した。業務は東京設計事務所(東北支社・仙台市若林区)が担当し、計画期間やハード対策と整備効果を盛り込み、21年3月に策定する。
同排水区の計画では、国道45号北側に雨水貯留管、同線南側の公園4カ所に地下調整池計約2万2000tの新設事業を盛り込む予定。社総交では市域要件などで口径が3500mm以上に限定される管渠事業は、同計画が採択されると、内径の大きさ関わらず事業費の一部補助が適用される。
貯留管の設置場所や口径は同計画で検討し、21年度事業で設計に着手する見通し。地下調整池は、国道南側の公園地下に4カ所新設する計画で、それぞれポンプで既設幹線に送る。調整池は21~25年度の中期経営計画に箇所を絞って実施事業を盛り込む。
仙台駅西口エリアの計画は、計画期間が19~25年度の7カ年。最大内径は2800mmの広瀬川第3雨水幹線の新設などで概算総事業費は約76億6000万円を見込んでいる。