小山市 間々田駅周辺で6公園整備 市道5路線や緑道を新設改良
[2020/10/30 栃木版]
小山市は、間々田駅周辺地区都市再生整備計画(第3期)で、市道3235号線・3238号線・3870号線・4715号線の整備のほか、市道や緑道の新設整備を実施。公園では、既存の間々田八幡公園・六本木公園・谷端公園・日の出公園の再整備のほか、(仮称)平和公園や(仮称)もみじ山公園の新設を計画している。間々田八幡公園は、観客席整備、池の改修、広場や駐車場整備などを実施する。
間々田駅周辺地区は、1期・2期計画で都市基盤の更新を進めてきたものの、未整備の都市計画道路のほか、狭あいな道路も多く、緊急車両の進入が不可能な箇所もあり、交通安全面で課題。公園のバリアフリー化の未実施、間々田八幡宮や間々田八幡公園の施設老朽化や樹木繁茂による利用者減少も課題となっている。
間々田八幡宮の活用で交流人口の減少を抑制。狭あい道路や公園を整備し安全・安心な魅力ある生活環境を形成。既存公園のバリアフリー化で高齢者・障害者の流出を防ぎ、狭あい道路を解消し生活環境や防災性の向上を目指すとした。
地区南東部にある市道3235号線は現在、物件補償調査を実施。延長440mで、幅員5mに拡幅する改良工事を計画。工事は23年度を予定し、事業費は8000万円とした。
地区南東部にある市道3238号線は現在、用地取得を実施。延長440mで、幅員5mに拡幅する改良工事を計画。工事は22~23年度を予定、事業費は1億円とした。
地区北東部にある市道3870号線は現在、用地取得を実施。同路線(L340m・W6m)については、一部拡幅と新設工事を行うとした。工事は22~23年度を予定し、事業費は1億3000万円とした。
地区南西部にある市道4715号線は、19年度から改良工事に着手しており、路盤の整備を完了している。同路線(L340m・W6m)については、一部拡幅と新設工事を行うとした。残る工事については路盤の舗装も含め、21年度または21~22年度に行うという。事業費は、6000万円とした。
新設道路については、間々田小学校南で整備を計画。延長380m・幅員5mとしており、今後の整備のスケジュールについては未定で、事業費は1億1000万円とした。緑道は、平和地内でJR間々田駅と新幹線線路の中間の箇所に整備を計画。延長340m・幅員5mを新設するという。現在の水路をボックス化し、水路の上に歩行者専用の緑道を整備するとした。整備時期については未定で、事業費は3億円とした。
間々田八幡公園(A3ha)は、人を呼び込める公園に再整備するとし、20年度は12月上旬に観客席整備工事の入札を予定。21年度は、2カ所の池の改修、市道部の堤体改修、池への渡り橋設置、伐採伐根などの工事を行うという。22年度以降も、広場、駐車場、園路、植栽、ベンチ等の便益施設の整備、遊具改修などの工事を行うとしている。公園の再整備の事業費は、3億2800万円としている。
六本木公園・谷端公園・日の出公園についてはバリアフリー化を行うとし、3公園ともトイレ整備を計画。六本木公園と日の出公園は21年度、谷端公園は22年度の整備を予定。3公園の整備については、未実施となる可能性もあるとした。事業費は、六本木公園が5000万円、谷端公園が6600万円、日の出公園が5400万円としている。
(仮称)平和公園(A2400平方m)は間々田駅の北東、(仮称)もみじ山公園(A3000平方m)は地区南部に設置を計画している。市は、21年度以降に公園新設に向けて、地元住民と協議を行うとしている。事業費は、平和公園が9600万円、もみじ山公園が1億2600万円となっている。
このほか、地区内において、案内板5基の設置を計画している。案内板の内容や設置箇所については、現在のところ未定としている。事業費は、420万円とした。
都市再生整備計画では、提案事業として、空き家・空き店舗対策のための商業出店等促進事業の補助金による支援を実施。関連事業として、空き家再生等推進事業も進めている。関連事業ではこのほか、県主体で都市計画道路3・4・7小山野木線、同3・4・114間々田駅東線の整備事業を行っているとしている。