大規模改修公告へ 馬込斎場 工費に20.3億円(四市複合組合)
[2020/10/23 千葉版]
船橋・習志野・八千代・鎌ケ谷の4市で構成する四市複合事務組合は、馬込斎場の大規模改修工事に着手する。築40年が経過、老朽化している施設や設備の長寿命化を図る。10月下旬~11月上旬にも同組合ホームページで公告する予定だ。
当初予算では、大規模改修工事費として限度額20億3000万円、工事管理業務委託費として3800万円の債務負担行為を設定している。期間は、ともに2020~22年度の3カ年。
公営葬儀場「馬込斎場」(船橋市馬込町1102-1)は1980年に竣工。その後、90年代初めに式場と控室を増設。2003・04年度の2カ年で火葬炉3基を増やしている。
敷地面積1万9601平方m、延床面積5954平方m。火葬炉15基(うち大型炉5基)、式場4室(収容人数310人)、控室12室、僧侶控室4室などで構成。このほか、売店や多目的トイレ、更衣室、コインロッカー、授乳室などを備えている。
火葬炉増設工事の増築は大成建設・京葉都市開発JV、電気設備工事を北総電機産業、空調設備工事を東和工業、給排水設備工事を古橋設備工業がそれぞれ担当した。
今回の改修箇所は、外壁や内壁、給排水設備、電気設備など。火葬炉の改修は予定していない。基本・実施設計は桂設計が担当した。
同組合は、老人福祉施設組合として1970年に設立。昨年10月には、火葬需要が増加するなか、馬込斎場の混雑緩和を図るため、習志野市茜浜3丁目に、第2斎場「しおかぜホール茜浜」を開設している。
第2斎場の建築工事は松井・小田原JV、電気設備工事は住友・日立JV、空調設備工事は大成温調・ケイハイJV、給排水衛生設備工事は川本・不二JVが、設計は山下設計(東京都中央区)が、それぞれ担当した。