本年度からBP工事 石巻福地/堤防上に県道付替え(県東部土木)
[2020/10/20 宮城版]
県東部土木事務所は、本年度から横川道路の新設を進める。横川道路は、石巻市福地地区の主要地方道河北桃生線を付け替えるバイパス(BP)道路で、計画延長が1.1km。BP道路は北上川の堤防の上に新設する。本年度は初弾工事として延長300mの盛土工事を予定しており、年内に一般競争入札で発注する見通し。
河北桃生線の現道は、北上川の右岸沿いを通っており、福地地区の辺りは横川集落に向かうため、川沿いからやや離れて道路が横断している。集落の家屋沿いは道路がクランクして通りにくい状況のため、地元から改良が要望されている。
このため、河川堤防上に横川道路として幅員6.5mのBP道路を整備することにした。河川堤防は、国土交通省北上川下流河川事務所が河川改修事業で延長900mを計画高にまで整備し、2017年度に完成した。堤防高は最も高い所で海抜約7mになっている。
道路整備に当たっては、堤防の背後を盛土して天端よりも高い位置に道路を築き、舗装する。法尻の背後は住宅が建っており、その奥に河北桃生線の現道が位置している。起点と終点では現道と横川道路を平面交差で接続させる。
県が1日付で公表した発注予定では、初弾工事が「横川道路改良工事」で、施工内容が1万立方mの盛土工、概算工事規模が7700万円、工期が約7カ月となっているものの、地元との調整次第で変わる可能性がある。入札時期は10月としているが、11月以降にずれこむ見通し。
横川道路の予備設計業務は基礎地盤コンサルタンツ(東北支社・仙台市宮城野区)、詳細設計業務はエイテック(東北支店・仙台市青葉区)に委託した。
なお、横河集落より上流側の北上川は、すでに河北桃生線と一体化した兼用堤となっている。