三菱総研で計画プロセス検討 湾岸地域 規格の高い道路(千葉国道)
[2020/10/10 千葉版]
同業務は、千葉県湾岸地区道路検討会で策定された「千葉県湾岸地域における規格の高い道路計画の基本方針」に基づく規格の高い道路計画について、「構想段階におけるプロセスガイドライン」の主旨を踏まえ、構想段階プロセスを円滑に進めるために必要となる計画策定プロセスの設計を進めていく。21年3月31日まで。
基本方針では、早期に整備効果を発揮できるよう、規格の高い道路として外環高谷JCT周辺から蘇我IC周辺・市原IC周辺までの湾岸部においてルートの検討を進める方向性が示されている。
ルートや構造の検討に当たり、東京湾奥部に残された貴重な干潟となる三番瀬について、県三番瀬再生計画との整合性を図るとともに、地域の生活環境に配慮する。
沿線市と意見を交換するほか、関係者からの意見を把握しながら検討を進めていく。速やかに計画段階評価の手続きに着手し、地元への丁寧な説明や意見把握を実施するなど、地域とコミュニケーションしながら検討を進める方針だ。
湾岸地域における規格の高い道路計画について、国土交通省や県、千葉市、市川市、船橋市、習志野市、市原市、浦安市、NEXCO東日本は、18年度に「千葉県湾岸地区道路検討会」と「千葉県湾岸地区道路検討会幹事会」を設立。計画の具体化に向けて、意見を交換しながら検討を進めている。
湾岸地域では、都心方面と本県を行き交う人・モノの流れが集中し、広範囲にわたり慢性的な交通渋滞が発生しており、この解消に取り組むことが重要となっている。
商業施設や物流施設などが集中している市街地周辺で依然として慢性的な交通渋滞が発生しており、この解消が喫緊の課題だ。
国際拠点港湾の千葉港をはじめ、首都圏の重要な拠点があり、今後も港湾機能の強化や物流施設の立地などの開発計画に伴う交通需要の増大が見込まれている。
こうした状況をふまえ、湾岸地域のポテンシャルを十分発揮させ、国際競争力の強化や首都圏の生産性向上、湾岸地域のさらなる活性化のため、国道357号の渋滞対策を促進するとともに、必要な規格の高い道路として、多車線の自動車専用道路について、計画の具体化が求められている。