再整備へ設計着手 総合運動公園など プロポ2件公告(流山市)
[2020/10/8 千葉版]
流山市みどりの課は7日、公園再整備に向けた実施設計業務などの委託事業者を選定する簡易公募型プロポーザル2件を公告した。都市公園法が2018年4月に改正されたことを踏まえながら、施設の配置などを検討、公園周辺や街の活性化につながる整備案をまとめてもらう。委託費(税抜き)は「総合運動公園テニスコート周辺区域修正基本設計及び実施設計」が1774万円以内。「南流山中央公園再整備実施設計」が1438万円以内。履行期限は、ともに21年9月30日まで。
市は、つくばエクスプレス沿線における土地区画整理事業の進捗に合わせて、流山市総合運動公園(野々下1-40-1)の再整備に着手。将来的に、公園面積を共用中の約15.03haから約17.90haまで拡張することにしている。再整備にあたっては、12年に基本計画、13年に基本設計を策定。16年にキッコーマンアリーナを開設した。
また、18年に、賑わい創出の提案を受けるためサウンディング型市場調査を実施。今年度は、蒸気機関車などの改修、試行的に運営しているバーベキュー施設の整備、トイレ2カ所の新設を予定している。
そこで、同業務では、テニスコート周辺2万5400平方mの整備を進めるため、13年に作成した基本設計の修正および実施設計を委託する。
主な業務内容は▽修正基本設計業務▽実施設計業務▽収益施設の施設規模の提案▽公園全体の活性化や利便性の向上などの賑わい創出につながる提案──。テニスコートや、新たに整備する野球場観覧席の位置を決定。現地踏査などに基づき、将来の収益施設の設置を念頭に置いた公園利用者のニーズを調査してもらう。
なお、総合運動公園アスレチック広場周辺区域の修正基本設計および実施設計業務は今年度、昭和(東京都千代田区)が担当している。
一方、南流山中央公園(南流山3-14、面積1万2156平方m)は、「近隣公園」として1980年に整備された。だが、築約40年が経過、施設の老朽化が進んでいることから、市では公園の再整備を進めることを計画。南流山駅や南流山センターに近隣した立地を活かし、新しい生活様式に対応した利用や賑わい創出につながる整備案を検討してもらう。
業務内容は▽実施設計▽公園周辺の街の活性化につながる公園の賑わい創出に関する提案。検討課題としては▽利用者増大につながる賑わい創出▽近隣住民への配慮▽見通しの悪さの解消▽トイレや遊具、修景石など施設の再配置▽藤棚、四阿など施設の撤去──などを想定。野球場は、公園利用方法が限られてしまうことから撤去する。
プロポーザル2件への応募者の条件は、同業務を実行する能力を有する単独企業あるいはグループ。応募資格は、市の20・21年度入札参加有資格者名簿(測量・コンサルタント:造園または都市計画)に登載されていることなど。
参加表明書を15日~21日に受け付け、書類審査を結果を26日に通知。提案書を11月10日~30日に受け付け、プレゼンテーション・ヒアリングを12月14日に実施し、選定結果を16日に発表する予定だ。