早期に整備の方向性 総合スポーツC 被災した体育館(県教育庁)

[2020/10/6 千葉版]

房総半島台風で屋根が被災した体育館

房総半島台風で屋根が被災した体育館

 県教育庁は、2019年9月の房総半島台風により、屋根の一部が被災し、利用を休止している県総合スポーツセンター体育館について、施設整備の方向性を検討している。復旧に多額の費用が見込まれることや、耐震性が不足していることが判明したため、さまざまな角度から検討しており、早期に整備の方向性をとりまとめたい考えだ。

 房総半島台風により、屋根の一部が損壊したことを受け、修繕調査を実施。その結果、外部からの修繕ができず内部に高い足場を組む必要があることや、工事により床面に歪みが発生し、全面張り替えの可能性もあることなどから、多額の費用が見込まれることが分かった。最も安価な修繕方法でも約1億4000万円かかるという。

 このほか、一部で耐震性が不足していることや、バリアフリーへの対応など、被害箇所以外にも検討しなければならない課題が出てきた。このようなことを踏まえ、大規模修繕や建て替えなども視野に入れて、さまざまな角度から検討を進めている。屋根修繕調査業務は能城綜合企画設計事務所(千葉市中央区)が担当。

 県総合スポーツセンター体育館の構造・規模はRC造2階建て延べ7774平方mで、1972年7月に完成した。築48年が経過し、施設全体の老朽化が進んでいる。収容人数はスタンド3104人、フロア2026人の計5130人。第1競技場と第2競技場で構成している。

 県内のスポーツ施設の拠点として、国体や高校総体など、多くの大会の競技会場として使用されてきた。房総半島台風により、屋根が大きく損壊し、利用休止を余儀なくされている。さまざまなスポーツ団体の大会に影響を及ぼしており、早急な対応が求められている。

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